Amazonビジネスを使っていると出てくるBusinessプライム。名前は似ていますが、個人向けのAmazonプライムとは別のものです。
ひとことで言うと、事業用の購買を効率化するための有料プログラムです。
送料が無料になるだけと思われがちですが、実際の価値は購買を管理する機能にあります。この記事では中身と、加入すべきかの判断基準を整理します。
記事のポイント
- 動画や音楽の特典は付いていない
- プランは利用する人数で決まる
- 1人なら無料になる条件がある
- 年会費は課税仕入として処理できる
Businessプライムとは事業用の購買を支援する有料プログラム
Businessプライムは、Amazonビジネスの利用者向けに用意された有料の会員プログラムです。
加入すると配送の特典が付き、さらに購買を管理するための機能が使えるようになります。
Amazonビジネスのアカウント自体は無料なので、Businessプライムは「必要になったら追加する」位置づけです。
最初から入る必要はなく、使ってみて足りない部分が出てから検討する順番で問題ありません。
アカウント自体の機能はAmazonビジネスとは何かを解説した記事にまとめています。
個人向けAmazonプライムとの違い
名前が似ているため、混同されやすい部分です。
結論から言うと、まったく別のサービスです。
動画や音楽の特典はない
個人向けのAmazonプライムには、動画や音楽、電子書籍の特典が含まれています。
Businessプライムには、これらが一切付いていません。
あくまで仕事の買い物を支援するためのプログラムだからです。
「法人向けの上位版」ではなく、目的が違う別のサービスと考えてください。
2つを併用することはできる
個人向けプライムとBusinessプライムは、同時に持てます。
個人のアカウントで動画を見ながら、事業用のアカウントで備品を買うという使い方です。
ただし同じアカウントで両方は成立しません。
事業用は別のメールアドレスで作る必要があります。
個人向けの特典はアマゾンプライムの特典一覧をまとめた記事で確認できます。4
無料アカウントとの違い
ここが加入を判断する上で一番重要な部分です。
無料のままだと何ができないのかを見ていきます。
少額の注文でも送料がかからない
無料のアカウントでは、注文金額が一定額に届かないと配送料が発生します。
文具やインクなど、安いものを必要なときに1つずつ頼む買い方だとここが効いてきます。
Businessプライムに入ると、金額にかかわらず対象商品の配送料がかかりません。
お急ぎ便や日時指定便も追加料金なしで使えるようになります。
加入を判断するとき、まず数えるべきは「月に何回、少額の注文をしているか」です。
回数が多いほど、無料アカウントで払っている送料が積み上がっています。
購買を管理する機能が使える
送料よりも本質的なのがこちらです。
加入すると、次のような機能が解放されます。
- 誰が何をいくらで買ったかを集計して見られる
- 一定の条件で上長の承認を必須にできる
- 社内で買ってよい商品と避けたい商品を設定できる
紙の稟議書を回していた工程を、そのまま画面上に移せます。
複数人が別々に発注している組織ほど、この効果が大きくなります。
買うほど割引が積み上がる
会員向けの割引の仕組みもあります。
一定期間の購入実績が積み上がると、次からの購入に割引が適用されるというものです。
部署ごとに別々に買っていても、同じアカウント内なら合算されます。
調達先をまとめるほど有利になる設計です。
プランの選び方
Businessプライムには複数のプランがあります。
どれを選ぶかは、機能ではなく人数から決まります。
判断の軸は利用人数
プランは、アカウントを使う人数に応じて分かれています。
| プラン | 想定される規模 |
|---|---|
| Duo | 1人で使う個人事業主 |
| Essentials | 少人数のチーム |
| Small | 中小規模の企業 |
| Medium | 中堅企業や部門単位 |
| Unlimited | 人数の制限がない大企業向け |
各プランの上限人数と年会費は変更されることがあるため、最新の条件は必ず公式サイトで確認してください。
小規模でも使える管理機能
購買を集計する機能と、買ってよい商品を設定する機能は、下位のプランから使えます。
数人のチームでも、誰がいくら使っているかを把握できるということです。
経費の内訳が見えないという課題があるなら、大きなプランを選ぶ必要はありません。
大きな組織で解放される機能
上位のプランになると、管理の厳しさが変わります。
社内で認めていない商品の購入を完全に止める設定や、不自然な購買を検知する仕組みが使えます。
また、承認を待てる期間も長くなります。
承認者が出張などで席を外していても、注文が失効しにくくなるということです。
自社の人数でどのプランになるかは、管理画面を見ると分かります。
\プランの条件を実際の画面で確かめる/
1人なら無料になるDuo
個人事業主にとって見逃せないのがDuoです。
条件を満たすと、年会費なしで配送特典を使えます。
対象になる条件
次の3つを満たすことが条件です。
- ビジネスアカウントを使うのが1人だけであること
- 別に持っている個人アカウントがAmazonプライム会員であること
- 2つのアカウントを紐づける設定を済ませること
個人のプライム会費だけで、事業用の配送特典まで使える形になります。
加入状況はAmazonプライムの公式サイトから確認できます。
個人事業主の登録条件はAmazonビジネスの個人利用について解説した記事で扱っています。
人数が増えると対象から外れる
従業員や外注先をユーザーに追加して2人以上になると、Duoの対象ではなくなります。
その場合は有料のプランへ切り替えることになります。
また、個人側のプライム会員をやめると、こちらの資格も同時に失われます。
Duoで使えるのは配送の特典が中心です。
購買を集計する機能や承認の仕組みを使いたい場合は、上位のプランが必要になります。
加入前に確認すること
最後に、契約する前に押さえておきたい3点です。
特に3つ目は、経理の担当者から質問されやすい部分です。
無料体験で機能を試せる
各プランには無料で試せる期間が用意されています。
この間に、購買を集計する画面や承認の流れを実際に動かせます。
一部の部署だけで試し、経理の作業がどれだけ減るかを測ってから決めるのが確実です。
金額は変更されることがあるため、最新の料金は必ず公式サイトで確認してください。
自動更新に注意する
無料期間が終わると、そのまま有料に切り替わります。
続けない場合は、期間内に会員資格を終了する手続きが必要です。
このとき即時解約ではなく更新日での解約を選べば、期間の最終日まで機能を使えます。
すでに有料に切り替わっていても、特典を一度も使っていなければ返金される場合があります。
気づいた時点で解約の手続きを進めてください。
年会費の勘定科目と消費税
支払った年会費は経費として処理できます。
勘定科目は諸会費または支払手数料が使われることが多く、一度決めたら毎期同じものを使います。
消費税については、対価性のある会費は課税仕入として扱われます(出典:国税庁の会費や入会金の仕入税額控除に関するページ)。
Businessプライムは配送や管理機能という具体的なサービスの対価なので、この扱いになります。判断に迷う場合は顧問の税理士に確認してください。
加入するかどうかは、無料の範囲で使ってから決められます。
\まず無料アカウントで足りるか試す/
Businessプライムに関するよくある質問
Prime Videoは見られますか
見られません。
Businessプライムに動画や音楽の特典は含まれていません。
個人向けの特典を使いたい場合は、個人アカウントを別に持ってください
個人事業主でも無料で使えますか
条件を満たせば使えます。
ビジネスアカウントの利用者が1人で、個人アカウントがAmazonプライム会員であることが条件です。
そのうえで2つのアカウントを紐づける設定が必要になります。
入らなくても使えますか
使えます。
Amazonビジネスのアカウント自体は無料で、事業者向けの価格や請求書払いも無料の範囲です。
ただし少額の注文には配送料がかかり、購買を集計する機能も使えません。
年会費はどの勘定科目で処理しますか
諸会費や支払手数料として処理されることが多くなっています。
消費税は、対価性のある会費として課税仕入の扱いになります。
一度決めた科目は毎期同じものを使い、判断に迷う場合は税理士に確認してください。
Businessプライムのまとめ
Businessプライムは、事業用の購買を支援する有料のプログラムです。
個人向けのAmazonプライムとは別物で、動画や音楽の特典は付いていません。
価値が出るのは送料よりも、誰が何を買ったかを集計する機能と承認の仕組みです。
プランは利用する人数で決まるので、まず社内で何人が使うかを確認してください。
1人で使う個人事業主なら、個人のプライム会員であることを条件に年会費なしで使える形があります。
加入を判断するときは、月に何回少額の注文をしているかを数えてください。回数が少なければ無料のままで十分です。
そして無料体験は自動で有料に切り替わります。続けない場合は期間内に手続きしてください。
なお、プランの条件や画面の表示は変更される場合があります。




