Amazonビジネスに登録したあと、支払方法をどれにするか迷う場面が出てきます。
先にお伝えすると、選ぶ基準は使う人数と経理のやり方です。
1人か少人数で回すなら法人カード、部署ごとに精算するなら請求書払いが管理しやすくなります。
この記事では、それぞれの決済方法の違いと、選ぶときに見る条件をお伝えします。
記事のポイント
- 請求書払いは締め日を選べ、立替精算がなくなる
- 請求書払いは審査があり、誰でもすぐ使えるわけではない
- 法人カードは買えるものに制限がない
- 代金引換は選べなくなっている
支払方法は先に社内で決める
Amazonビジネスの決済方法は複数ありますが、担当者ごとにバラバラに使うと経理が止まります。
誰がどの方法で払うかを、使い始める前に決めてください。
判断の軸は次の2つです。
- 発注する人が何人いるか
- 経費を部署やプロジェクトで分ける必要があるか
1人か2人で発注していて、経費を分ける必要がないなら法人カードで足ります。
部署ごとに予算を管理していたり、立替精算をなくしたいなら請求書払いが向いています。
途中で変えることもできますが、切り替えの月は明細が二重になって手間が増えます。
最初に決めておくほうが、あとの処理が楽になります。
なお、支払方法は商品やアカウントの設定によって選べる範囲が変わります。
登録が済んだら、実際の注文画面で何が選べるかを一度確認してください。
Amazonビジネスで使える機能の全体像は、Amazonビジネスの機能と登録条件をまとめた記事で説明しています。
選べる支払い方法の一覧
まず、どんな決済方法があるかを整理します。
それぞれ得意な場面が違います。
| 支払い方法 | 向いている使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 請求書払い | 複数人での発注、部署別の精算 | 審査があり、買えない商品がある |
| 法人クレジットカード払い | 少人数、すぐ使い始めたい場合 | 明細に商品名が載らないことが多い |
| コンビニ払いや銀行振込 | カードを使えない事情がある場合 | 前払いになり、領収書の扱いに注意が必要 |
| あと払いやスマホ決済 | 小規模な事業者の少額の買い物 | 金額や商品によって使えないことがある |
この内容は執筆時点で確認できた範囲です。
選べる方法は変更されることがあるため、注文画面で実際の表示を確認してください。
ペイディやペイペイのようなサービスは、個人向けのAmazonでは使えても、ビジネスアカウントや商品によっては選べないことがあります。
paidyやpaypayで払うつもりで進めて、決済画面で選べないと気づくケースがあります。
社内の支払方法を決める前に、実際に使う商品で選べるかを試しておいてください。
請求書払いが向いている場合
請求書払いは、1か月分の購入をまとめて後から払う方法です。
複数人で発注する組織では、これが基本になります。
締め日と支払期限
請求書払いの大きな利点は、締め日を自社の経理に合わせられることです。
Amazonの公式案内では、締め日は5日、10日、15日、20日、25日、末日から選べるとされています。
支払期限は締め日から30日で、前払いや最低利用額はありません(2026年8月19日時点の確認、出典:Amazonビジネス公式サイト)。
自社の締め日に合わせておくと、他の仕入先と同じサイクルで処理できます。
請求書は月ごとにまとめる形と、注文ごとに出す形を選べます。
補助金の申請などで1件ずつの証憑が必要な場合は、注文ごとに出す設定が使えます。
支払いは銀行振込のほか、口座振替に対応している場合もあります。
毎月の振込作業と振込手数料をなくしたい場合は、口座振替が使えるかを確認してください。
引き落としの形にすると、支払い忘れも防げます。
詳しい設定は、Amazonビジネスの請求書払いをまとめた記事で説明しています。
審査と限度額
ここで知っておいていただきたいのが、請求書払いはすぐに使えるわけではないという点です。
公式の案内でも、招待制のプログラムで審査があると説明されています。
登録してすぐに発注したい場合は、いったん法人カードで始めるほうが早く動けます。
審査を通ると、利用できる金額の上限が設定されます。
この上限は事業の規模によって変わり、使っていくうちに増額を申請できる場合もあります。
上限に達すると、その月はそれ以上注文できません。
大きな買い物を予定している月は、事前に残りの枠を確認してください。
もうひとつ、請求書払いでは買えない商品があります。
ギフトカードやダウンロード形式の商品は、原則としてこの方法では購入できません。
福利厚生でギフトカードを配る予定がある場合は、カードでの決済も用意しておいてください。
法人カードが向いている場合
クレジットカード払いは、登録してすぐに使い始められるのが利点です。
少人数の事業者では、こちらのほうが早く回ります。
買えるものに制限がない
法人カードの最大の利点は、購入できる商品に制限がないことです。
請求書払いで買えないギフトカードやダウンロード商品も、カードなら購入できます。
カード会社のポイントが貯まる点も、少額の買い物が多い事業者には効いてきます。
一方で、経理の面では弱点があります。
カードの明細には合計金額しか載らず、何を買ったかが分かりません。
後から確認するには、Amazon側の注文履歴と突き合わせる作業が必要になります。
この手間をなくしたい場合は、請求書払いのほうが向いています。
適格請求書の取り出し方は、Amazonビジネスの適格請求書の取得手順の記事で説明しています。
分割払いはカード側の対応による
高額な機器を買うときに、分割払いや2回払いを使いたいという相談があります。
ここで注意が必要なのは、Amazon側が対応していても使えるとは限らない点です。
法人向けのクレジットカードは、1回払いだけに対応しているものが多くあります。
その場合、決済画面に分割の選択肢が出てこないか、選んでも進めません。
分割で払いたい場合は、次のどちらかを確認してください。
- 使っている法人カードが分割払いに対応しているか
- Amazon側で用意されている分割の仕組みが使えるか
カードの枠を空けておきたい場合は、後者のほうが向いています。
いずれも条件が変わることがあるため、注文前に確認してください。
代金引換は選べない
現金払いを希望される方から、代引きは使えるかという質問をいただきます。
結論として、Amazonでの代金引換の提供は終了しています(出典:Amazon公式のヘルプページ)。
そのため、amazonビジネスで代引きを選ぶことはできません。
代引きできない状態は、個人向けのAmazonでも同じです。
現金で払いたい場合は、次のような方法が残っています。
- コンビニや銀行の窓口で先に払う前払いの方法
- コンビニで現金を使ってギフトカードを買い、残高にしておく
ただし、前払いの方法には経理上の注意点があります。
コンビニ払いや銀行振込では、Amazonから正式な領収書が出ません。
注文履歴から出せるのは購入の明細までです。
支払いの証拠になるのは、コンビニで受け取るレシートや、金融機関の利用明細になります。
これらを捨ててしまうと、経費として処理するときに困ります。
法人で使う場合は、前払いの方法を選ばないほうが管理は楽になります。
会計ソフトと連携するときの注意
クラウドの会計ソフトとAmazonビジネスをつなぐと、購入したデータが自動で取り込まれます。
商品名や税率まで入るため、入力の手間がほぼなくなります。
ただし、ここで起きやすい失敗があります。
支払いに法人カードを使っていて、Amazon側とカード側の両方を会計ソフトに連携している場合です。
同じ買い物のデータが2つの経路から入り、経費が二重に計上されます。
防ぐには、次のように役割を分けて設定します。
- Amazonから入るデータを、経費の仕訳として扱う
- カードから入るデータを、経費ではなく資金の移動として扱う
- 口座からの引き落としを、カードの未払金の消し込みとして扱う
この形にすると、経費は1回だけ計上され、残高も合います。
連携を始めた月は、金額が想定の2倍になっていないかを必ず確認してください。
設定の手順は、Amazonビジネスと会計ソフトを連携する方法の記事で説明しています。
どの支払方法が選べるかは、登録して実際の画面を見ないと分かりません。
\自社で何が選べるか確かめる/
Amazonビジネスの支払い方法に関するよくある質問
請求書払いとカード払いを併用できますか
どちらも登録しておき、注文ごとに選ぶことができます。
ただし経理が煩雑になるため、原則をどちらかに決めておくことをおすすめします。
部署ごとに請求書を分けられますか
グループを作って設定すると、部署ごとに分けて発行できます。
締め日や送付先もグループごとに変えられます。
請求書払いの審査に落ちることはありますか
招待制で審査があるため、必ず使えるとは限りません。
使えない間は、法人カードで注文を進めてください。
個人のカードで払っても経費にできますか
立替として精算すれば経費にできます。
ただし精算の手間が残るため、法人カードか請求書払いに移行するほうが楽になります。
支払い方法を後から変えられますか
アカウントの設定から変更できます。
切り替えた月は両方の明細が出るため、経理の確認だけ注意してください。
Amazonビジネスの支払い方法のまとめ
支払方法は、発注する人数と経費の分け方で決まります。
少人数で経費を分ける必要がないなら、法人カードで始めるのが早い方法です。
複数人が発注する、部署ごとに精算する場合は請求書払いが向いています。
請求書払いは締め日を選べますが、審査があるため登録してすぐには使えません。
代金引換は選べないため、現金で払いたい場合は前払いかギフトカードになります。
前払いは領収書が出ないので、法人での利用は避けたほうが管理は楽です。
会計ソフトとつなぐ場合は、経費が二重に計上されていないかを最初の月に確認してください。





