Amazonビジネスは本当に使えるのか。導入した会社の評判が気になっていませんか。
調べてみると、評価は絶賛と不満にはっきり分かれます。
ただし分かれる理由には規則性があり、何をどう買うかで決まります。この記事では良い面と悪い面の両方を整理します。
記事のポイント
- 品揃えと経理機能の評価は高い
- 少額をこまめに買う用途には向かない
- 出品者によって到着日が変わる
- 登録は無料なので試してから判断できる
Amazonビジネスの評判は使い方によって割れる
先に結論を言うと、評判が分かれるのは購入の仕方が違うからです。
まとまった量を継続して買い、経理の処理まで一本化したい事業者からは高く評価されています。
一方で、安い文具を必要になるたびに数個ずつ注文するような使い方だと、不満が出やすくなります。
つまり「良いサービスか」ではなく「自社の買い方に合うか」で判断すべきものです。
どんな機能があるかはAmazonビジネスとは何かを解説した記事にまとめています。
評価されている点
まず、評価が集まっている部分から見ていきます。
大きく3つに分けられます。
一か所で揃う品揃え
もっとも多く挙がるのがこれです。
事務用品だけでなく、工具、IT機器、実験器具まで同じ画面で探せます。
専門的な通販サイトを複数使い分けている会社ほど、この差を実感しやすくなります。
取引先を増やさずに済むため、支払い先の管理も減ります。
事業者向けの価格が使える
多くの商品に、通常より安い事業者向けの価格が設定されています。
同じ商品をまとめて買うときに単価が下がる仕組みもあります。
コピー用紙や清掃用品のように定期的に消費するものほど、差が積み上がります。
すべての商品に割引があるわけではありません。
普段買っている商品で実際にいくらになるかは、登録後に確認してください。
書類集めの手間が減る
意外に評価が高いのが、買ったあとの処理です。
消費税の仕入税額控除を受けるには、要件を満たした請求書の保存が必要になります(出典:国税庁のインボイス制度の特設ページ)。
Amazonビジネスでは、期間を指定してまとめて取得できます。
1件ずつ集めていた作業がなくなるため、件数が多い会社ほど効果が出ます。
不満が出やすい点
ここからは、実際に使って不満につながっている部分です。
導入前に知っておくと判断を誤りません。
少額の注文には送料がかかる
無料のアカウントでは、注文金額が一定額に届かないと配送料が発生します。
数百円の文具を1つずつ頼むような買い方だと、送料が積み上がります。
「安く買えると聞いたのに結局高くついた」という不満は、ここから生まれます。
まとめて注文するか、有料プランを検討するかの判断になります。
到着日が読みにくいことがある
Amazonには多数の出品者が参加しています。
Amazon本体の倉庫から出る商品は早く届きますが、出品者が自分で発送する商品は配送業者も日数も変わります。
そのため、明日必ず届くという前提で運用するのは難しい場面があります。
納期が決まっている資材は、販売元を確認してから注文してください。
インボイスに対応しない出品者が混ざる
出品者の中には、適格請求書を発行できない事業者も含まれます。
知らずに買うと、その分は仕入税額控除の対象になりません。
商品ページに対象かどうかの表示があるので、購入前に確認してください。
検索結果を適格請求書の発行対象だけに絞り込む機能があります。
経理の担当者がいる場合は、この絞り込みを社内の手順に組み込んでおくと事故を防げます。
既存アカウントを使うと履歴が共有される
今使っているAmazonのアカウントをそのままビジネス用に切り替えると、過去の購入履歴が引き継がれます。
あとから従業員や税理士をユーザーに追加したとき、私的な買い物がすべて見える状態になります。
個人向けのプライム会員も解約扱いになるため、動画や音楽の特典が使えなくなります。
詳しくはAmazonビジネスの個人利用について解説した記事で扱っています。
他の法人向け通販との使い分け
評判を見るときに抜けやすいのが、他社と比べる視点です。
実際には複数を使い分けている会社が多くあります。
事務用品を確実に届けたいなら
毎日使う事務用品を切らせたくない場合、自社で配送網を持つサービスのほうが安定します。
翌日に必ず届くという前提で運用できるためです。
欠品が業務を止めてしまう品目は、こちらに寄せるという判断があります。
現場の資材や工具なら
製造業や建設業で使う専門的な資材は、その分野に特化した通販のほうが探しやすい傾向があります。
型番で探す前提の商品や、業務用の規格品が揃っているためです。
Amazonビジネスは汎用品と突発的な調達に向いています。
少額をこまめに買うなら
送料が無料になる金額のハードルは、サービスによって差があります。
少額の注文を頻繁に出す小規模なオフィスでは、この条件が効いてきます。
1社にまとめようとせず、品目ごとに向く先を決めるのが現実的です。
自社が普段買っている商品でいくらになるかは、登録しないと分かりません。
\実際の価格を自分の目で確かめる/
向いている事業者と向かない事業者
ここまでを踏まえて、どんな事業者が評価しやすいのかを整理します。
評価しやすいのはこんな事業者
次に当てはまるほど、導入した効果を感じやすくなります。
- 事業用品を継続して一定量買っている
- 複数人が別々に買い物をしている
- 立て替え精算の処理に時間を取られている
- 領収書を1件ずつ集めるのが負担になっている
- 買っている品目の幅が広い
特に効くのは、買い物そのものより買ったあとの処理です。
大学や大手企業でも導入され、その事例が公開されています(出典:Amazon公式のAmazonビジネス紹介ページ)。
無理に使わなくてよい場合
逆に、次のような使い方なら急いで導入する必要はありません。
買う頻度が低く、金額も小さい場合です。
年に数回しか備品を買わないなら、経理を効率化する機能を使う場面がほとんどありません。
また、決まった事務用品だけを定期的に買っている場合も、専門の通販のほうが手間がかかりません。
登録前に確認しておくこと
最後に、導入を決める前にやっておきたいことを挙げます。
どちらも登録の段階で判断が必要な部分です。
まず無料で登録して価格を見る
口コミだけで決めると、自社に当てはまるか分かりません。
登録も基本的な利用も無料なので、実際の画面で確認するのが確実です。
普段買っている商品を検索し、事業者向けの価格がいくらになるかを見てください。
そこで差が出なければ、無理に切り替える必要はありません。
登録の手順はAmazonビジネスの登録方法を解説した記事で説明しています。
アカウントは個人と分ける
登録するときは、今使っているアドレスではなく事業用のメールアドレスを使ってください。
あとから分けようとしても、引き継がれた履歴は戻せません。
最初に分けておけば、私的な買い物と事業の買い物が混ざりません。
個人向けのプライム会員に入っている場合、そのアカウントを切り替えると資格を失います。
動画や音楽の特典を使い続けたいなら、必ず別のアドレスで作ってください。
合うかどうかは、使ってみないと分かりません。
\無料の範囲で試してから判断する/
Amazonビジネスの評判に関するよくある質問
本当に安く買えますか
商品によります。
事業者向けの価格が設定されているものは安くなりますが、すべての商品が対象ではありません。
登録は無料なので、普段買っている商品で実際の価格を確認してから判断してください。
デメリットは何ですか
少額の注文に送料がかかる点と、出品者によって到着日が変わる点です。
安い商品を1つずつ頼む買い方だと、送料が積み上がります。
納期が決まっている資材は、販売元を確認してから注文してください。
他の法人向け通販とどちらがいいですか
1社にまとめようとしないほうが現実的です。
毎日使う事務用品は配送が安定したサービス、現場の資材は専門の通販というように品目で分けられます。
Amazonビジネスは幅広い品目と突発的な調達に向いています。
今のアカウントで登録しても大丈夫ですか
勧められません。
過去の購入履歴が引き継がれ、個人向けのプライム会員も解約扱いになります。
あとから分けようとしても、引き継がれた履歴は戻せません。
Amazonビジネスの評判のまとめ
Amazonビジネスの評判が分かれるのは、買い方によって効果が変わるからです。
品揃えと経理まわりの機能は評価が高く、特に領収書を集める手間が減る点が支持されています。
一方で、少額をこまめに買う使い方では送料が積み上がり、期待した節約になりません。
出品者によって到着日が変わる点も、納期が決まっている調達では注意が必要です。
他の法人向け通販と比べるときは、1社にまとめようとせず品目ごとに向く先を決めてください。
そして判断は口コミではなく、実際の価格を見てから下すのが確実です。登録は無料でできます。
登録するときは、必ず事業用のアドレスで新しく作ってください。あとから分けることはできません。
なお、画面の表示や条件は変更される場合があります。




