Amazonプライムに入っていると音楽も聴けますが、聴きたい曲を選ぶと別の曲が流れて戸惑った方は多いと思います。
先にお伝えすると、Amazon Music PrimeとUnlimitedの違いは曲数ではありません。
聴きたい曲を自分で選べるかどうか、その一点です。
記事のポイント
- 曲数はどちらも同じで、違うのは選べるかどうか
- Primeは曲を指定するとシャッフルになり、スキップにも回数制限がある
- 自作のプレイリストを使えば、Primeでも一部は自由に聴ける
- Unlimitedはプライム会費とは別に料金がかかる
違いは曲を選べるかどうか
アマゾンプライム ミュージックという名前で呼ばれているのは、正確にはAmazon Music Primeというサービスです。
プライム会員なら追加料金なしで使えます。
一方のAmazon Music Unlimitedは、プライム会費とは別に契約する音楽専用のサービスです。
この2つを比べるとき、多くの人は聴ける曲数を気にします。
しかし現在は、どちらも同じ規模の曲数が対象になっています。
違うのは、その曲をどう再生できるかです。
Amazon Music Primeは、ラジオに近い作りになっています。
好きな曲を検索して再生を押しても、その曲だけが流れるわけではありません。
似た雰囲気の曲を集めた再生が始まり、目当ての曲はその中のどこかで流れます。
Amazon Music Unlimitedは、聴きたい曲を指定してそのまま再生できます。
アルバムを曲順どおりに聴くことも、同じ曲を繰り返すこともできます。
つまり、音楽を流しておきたい人と、聴きたい曲がはっきりしている人で向き不向きが分かれます。
作業中や運転中のBGMとして使うなら、Primeで足ります。
好きなアーティストのアルバムを通しで聴きたいなら、Unlimitedが必要になります。
もうひとつ、Amazonの音楽サービスには無料で使えるものもあります。
こちらは曲の合間に広告が入り、ダウンロードもできません。
Amazonプライム会員であれば広告のない状態で聴けるため、その点だけでも違いは出ます。
整理すると、次の3段階になっています。
- 無料のもの 広告が入り、選曲もできない
- Amazon Music Prime 広告はないが、選曲に制限がある
- Amazon Music Unlimited 制限がなく、音質も選べる
Amazonプライム会員は、この真ん中にいる状態です。
上に行くか、そのままでいるかを決めるのがこの記事の目的です。
判断の基準は料金ではなく、選曲の自由をどれだけ必要としているかになります。
プライム会員の特典は音楽以外にもあるため、全体を把握しておくと判断しやすくなります。
どんな特典があるかは、アマゾンプライムの特典一覧をまとめた記事で確認できます。
Primeでできないこと
ここでは、Amazon Music Primeで制限されている部分を具体的に見ていきます。
知らずに使うと不便に感じる場面がはっきりします。
曲を選ぶとシャッフルになる
Amazon Music Primeの基本は、シャッフル再生です。
アーティスト名や曲名で検索し、再生ボタンを押したときの動きは次のようになります。
- 指定した曲に似た雰囲気の再生リストが自動で作られる
- そのリストがシャッフルの状態で流れ始める
- 目当ての曲がいつ流れるかは決まっていない
- アルバムを曲順どおりに聴くことはできない
これは不具合ではなく、そういう作りだということです。
好きな曲をきっかけに、知らない曲と出会う体験を想定して設計されています。
そのため、新しい音楽を見つけたい人にとってはむしろ都合がよい仕組みです。
反対に、聴きたい曲が決まっている場面では強いストレスになります。
カラオケの練習で同じ曲を繰り返したい、といった使い方には向きません。
具体的に困る場面を挙げると分かりやすくなります。
- 結婚式やイベントで流す曲を順番どおりに準備したい
- 子どもが好きな曲を何度もリクエストしてくる
- ランニングのペースに合わせて曲順を決めたい
- 新しく出たアルバムを1曲目から順に聴きたい
こうした場面が生活の中に何度もあるなら、Primeのままでは不便が続きます。
逆に、流れてくる曲を受け身で聴いているだけで満足できるなら、制限に気づくことすらありません。
自分がどちらのタイプかは、1週間ほど使ってみると分かります。
スキップは回数に上限がある
もうひとつ戸惑いやすいのが、スキップの制限です。
興味のない曲が流れたときに次へ飛ばす操作は、何度でもできるわけではありません。
執筆時点では、1時間あたり6回までとされています。
上限に達すると、再生と停止以外の操作を受け付けなくなります。
時間が経つまで、流れてくる曲をそのまま聴くことになります。
仕様は変更される場合があるため、実際の画面で動きを確認してください。
加えて、オフラインで聴くためのダウンロードも基本的にできません。
電波が届かない場所では聴けないため、地下鉄での通勤や飛行機の中では使えないことになります。
スマートスピーカーで流している場合も、一定の時間が経つと自動的に止まります。
長時間の作業用として流し続けたい人には、この点が引っかかります。
スキップの制限は、ジャンルが合わないときに特に響きます。
好みから外れた曲が続くと、6回はあっという間に使い切ります。
そのあとは、興味のない曲を聴きながら時間が過ぎるのを待つことになります。
この状態を避けたい場合は、後で説明するプレイリストの機能を使ってください。
プレイリストの中であれば、スキップの回数を気にせずに操作できます。
Primeでも曲を選べる例外
ここまで読むと制限だらけに感じますが、抜け道が用意されています。
条件を満たしたプレイリストに限り、Primeでも曲を選んで再生できます。
厳選プレイリストを使う
ひとつ目は、Amazon側が用意しているプレイリストを使う方法です。
聴いた履歴をもとに自動で組まれたもので、厳選という表示が付いています。
この中に入っている曲であれば、選んで再生でき、スキップの制限もかかりません。
ダウンロードしてオフラインで聴くこともできます。
よく聴く曲を集めたものや、毎週新しく組み直されるものが用意されています。
自分の好みに合っていれば、これだけで日常の再生はほぼ足ります。
ただし、中身を自分で決めることはできません。
入っていない曲を聴きたい場合は、次の方法になります。
厳選プレイリストは、聴くほど自分の好みに寄っていきます。
使い始めた直後は的外れな曲が並ぶこともありますが、しばらく使うと精度が上がります。
そのため、登録してすぐに合わないと判断するのは早すぎます。
2週間ほど使って、それでも聴きたい曲が出てこないなら、自作に切り替えてください。
なお、厳選プレイリストはホーム画面に表示されます。
検索から探そうとすると見つけにくいため、ホーム画面を上から順に見ていくほうが早く見つかります。
自作は15曲以上50曲以下
ふたつ目は、自分でプレイリストを作る方法です。
こちらは条件が細かく決まっています。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 曲数 | 15曲以上50曲以下にする |
| 指定できる数 | 同時に2つまで |
| 入れ替え | 7日ごとに切り替えられる |
| 操作する場所 | スマートフォンのアプリ |
この条件は公式の案内でも説明されています(出典:AmazonのMusic Primeプレイリストに関する公式の案内)。
14曲以下だと対象から外れ、シャッフルに戻ります。
51曲以上になった場合も同じです。
つまり、自由に聴ける曲は合計で100曲までということになります。
通勤中に聴く曲を決めている人なら、この枠で足りることも多いはずです。
作り方の流れは次のとおりです。
- アプリでライブラリを開き、新しいプレイリストを作る
- 聴きたい曲を15曲以上50曲以下の範囲で追加する
- 曲順を自分の聴きたい順に並べ替える
- そのプレイリストをオンデマンド再生の対象に指定する
指定を切り替えられるのは7日ごとなので、入れ替えの計画は先に立てておいてください。
気分で頻繁に変えたい人には、この待ち時間がそのまま不満になります。
そこが我慢できるかどうかが、次の判断の目安になります。
枠の使い方にはコツがあります。
2つのうち1つを、季節や気分に関係なく聴く定番の曲で固定してください。
もう1つを、そのときよく聴く曲の入れ替え用にします。
こうしておけば、7日ごとの制限に引っかかるのは片方だけで済みます。
また、50曲の上限は思ったより早く埋まります。
入れたい曲が多い場合は、アルバムを丸ごと入れるのではなく、よく聴く曲だけを選んでください。
作ったプレイリストは、オフラインで聴くためにダウンロードもしておくと通勤中に困りません。
Unlimitedで外れる制限
Amazon Music Unlimitedに移ると、ここまでの制限がまとめて外れます。
変わるのは主に3つです。
- すべての曲を指定して再生でき、アルバムも曲順どおりに聴ける
- スキップの回数に上限がなくなる
- 曲数の制限なくダウンロードでき、オフラインで聴ける
プレイリストの曲数や本数を気にする必要もなくなります。
7日待つ必要もありません。
さらに、音質の選択肢が増えます。
Primeで選べるのは標準の音質だけですが、Unlimitedでは圧縮していない音質や、立体的に聴こえる音質が使えます。
ただし、この違いを感じられるかどうかは再生する機器によります。
スマートフォンに付属のイヤホンで聴く場合、差はほとんど分かりません。
音質の実際の違いについては、Amazon Music Unlimitedの音質をまとめた記事で説明しています。
スマートスピーカーでの動きも変わります。
曲名を指定すればその曲が流れ、時間で自動的に止まることもありません。
家事や作業をしながら音声で操作したい場合、この差は大きく出ます。
もうひとつ、音楽以外の特典が付く場合があります。
オーディオブックを毎月1冊聴ける権利が含まれる契約の種類もあります。
音楽だけでよい人向けに、その特典を外した契約が用意されていることもあります。
内容は時期によって変わるため、申し込む画面で何が含まれるかを確認してください。
移る前に確認する3つのこと
Unlimitedに移る前に、知っておいたほうがよい点が3つあります。
あとから気づくと、想定より負担が増えることがあります。
なお、Unlimitedには無料で試せる期間が用意されていることがあります。
条件や始め方はAmazon Music Unlimitedの無料体験の条件をまとめた記事で確認してください。
先に試してから判断すれば、この3つも実際に確かめられます。
プライム会員でも料金は別
まず押さえておきたいのが料金の扱いです。
Amazon Music Unlimitedは、プライム会費とは別に毎月かかります。
プライム会員だと少し安くなる設定はありますが、無料にはなりません。
金額は変更されることがあるため、最新の料金は必ず公式サイトで確認してください。
また、契約の種類がいくつかに分かれています。
- 1人で使うもの
- 家族で分けて使うもの
- 学生向けのもの
- スマートスピーカー1台だけで使うもの
家族で使う場合、1人あたりの負担は個人で契約するより下がります。
自宅のスピーカーでしか聴かないなら、その用途に絞った安い契約もあります。
どれが合うかは、Amazon Music Unlimitedの料金と選び方の記事で整理しています。
同時に聴けるのは1台まで
次に注意したいのが、同時に再生できる端末の数です。
1人で使う契約の場合、同時に音を出せるのは1台だけです。
これはPrimeでも同じ制限です。
たとえば家族がリビングのスピーカーで聴いている最中に、外出先で自分のスマートフォンから再生しようとすると、どちらかが止まります。
ログインできる端末の数そのものには余裕がありますが、同時に鳴らせる数は別の話です。
家族それぞれが別の曲を聴きたい場合は、家族向けの契約が必要になります。
ここを見落とすと、契約したあとに家庭内で取り合いになります。
誰がいつ聴くかを先に確認しておいてください。
止まったときの動きも知っておくと慌てません。
後から再生を始めた側が優先され、先に聴いていた端末のほうが止まります。
スマートスピーカーで流していた音楽が突然止まる場合、家族の誰かが別の端末で再生を始めた可能性があります。
アプリの不具合と勘違いしやすいので、まずここを疑ってください。
通信量が一気に増える
最後が通信量です。
音質を上げると、消費するデータ量も大きく増えます。
| 音質 | 1時間あたりの目安 |
|---|---|
| 節約する設定 | 数十メガバイト程度 |
| 標準(Primeと同じ) | 百メガバイト前後 |
| 圧縮していない音質 | 1ギガバイトを超える |
| 最も高い音質 | 2ギガバイトを超える |
この数値はあくまで目安で、曲や環境によって変わります。
最も高い音質のまま外で聴き続けると、通信の上限に短期間で到達します。
対策は難しくありません。
アプリの設定で、Wi-Fiのときだけ高い音質にし、外では標準に落とす指定ができます。
聴く曲を自宅で先にダウンロードしておく方法も有効です。
ただし高い音質で保存すると、端末の空き容量もかなり使います。
保存する曲数が多い人は、保存する音質を落としておくほうが管理しやすくなります。
自分が聴きたいアーティストが対象に入っているかは、実際に検索して確かめるのが確実です。
\聴きたい曲を指定できるか試してみる/
アマゾンプライムの音楽に関するよくある質問
PrimeとUnlimitedで聴ける曲数は違いますか?
対象になる曲数は同じ規模です。
違うのは、その曲を選んで再生できるかどうかです。
プライム会員だとUnlimitedは無料になりますか?
無料にはなりません。
プライム会員向けに少し安い設定はありますが、会費とは別に毎月かかります。
Unlimitedをやめると保存した曲はどうなりますか?
端末に保存していても聴けなくなります。
個別に購入した曲は、やめたあとも残ります。
自作のプレイリストが途中でシャッフルになりました。
曲数が条件から外れた可能性があります。
曲を足したり消したりして15曲以上50曲以下の範囲に戻してください。
パソコンからオンデマンド再生の設定はできますか?
設定はスマートフォンのアプリから行います。
アプリの更新が古いと項目が出ないことがあるため、先に更新してください。
アマゾンプライムの音楽のまとめ
Amazon Music PrimeとUnlimitedの違いは、曲数ではなく選べるかどうかです。
Primeは似た曲を流していくラジオのような作りで、スキップにも上限があります。
ただし、自作のプレイリストを15曲以上50曲以下で作れば、その中は自由に聴けます。
まずはこの枠を使って、Primeのままで足りるかを試してください。
入れ替えを7日待つのが面倒に感じたら、そこがUnlimitedを考える目安になります。
移る場合は、プライム会費とは別に料金がかかる点と、同時に聴ける端末が1台までという点を確認しておいてください。
音質を上げるときは、外では標準に落とす設定にしておくと通信量で困りません。





