Amazonでワクワクしながら待っていた商品が届き、いざ開封!……と思ったら、「あれ、注文したのと違う商品が入ってる?」——こんな経験、ありませんか?
私も経験がありますが、あの瞬間は本当に焦りますよね。「え、これどうなるの?」「開封済みだけど大丈夫?」「もしかして使用済みかも…?」「返品の送料はこっち持ち?」など、不安が一気に押し寄せてきます。
特に、Amazonの注文履歴にない商品が届いた場合、それは「送り付け商法」という別の問題かもしれません。また、Amazon本体ではなく出品者からの発送だった場合、連絡方法やマーケットプレイス保証の使い方も気になりますよね。
返金や交換品がいつ届くのか、返品の梱包は元の箱じゃなきゃダメなのか、疑問は尽きないと思います。
でも、安心してください。Amazonで違う商品が届いた場合、購入者側にミスがなければ、必ず無料で交換か全額返金ができます。
この記事では、Amazonで違う商品が届いた時に慌てないための、正しい対処法と手順を状況別に徹底解説していきますね。
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本記事の内容
- 違う商品が届いた時に、まず確認すべき最優先事項
- 「開封済み」や「使用済み」でも返金・交換できるのか
- Amazon発送と出品者発送(マーケットプレイス)それぞれの返品手順
- 注文履歴にない商品が届いた(送り付け商法)場合の対処法
本ページの情報は2025年11月時点の情報です。最新の配信情報は配信サイトにてご確認ください。
Amazon 違う商品が届いた時の初期対応
商品が違うと気づいた瞬間、パニックになってしまうかもしれません。ですが、その後の手続きをスムーズに進めるためにも、まずは冷静に状況を確認することが大切です。ここでは、最初に取るべき5つのステップを解説しますね。
まずはAmazonの注文履歴を確認
これが全ての対応の分岐点になります。何よりも先に、AmazonのアプリやPCサイトから「注文履歴」を開いてください 。
ここで確認すべきは、以下の2点です。
- 該当する注文履歴が「存在するか」
- 存在する場合、「販売元」と「発送元」は誰か
手元の「違う商品」と、注文履歴に表示されている「注文した商品」の画像や型番が本当に一致していないか、再度見比べてみましょう。
特に重要なのが2点目の「販売元」と「発送元」です。この組み合わせによって、後の対応が3つのパターンに分かれます。
販売元の3パターン
- 経路A:「販売元: Amazon.co.jp」「発送元: Amazon.co.jp」
→ Amazonがすべての窓口です(一番簡単)。 - 経路B:「販売元: [出品者名]」「発送元: Amazon.co.jp」 (FBA)
→ Amazonが発送と返品窓口を担当します(Aとほぼ同じ)。 - 経路C:「販売元: [出品者名]」「発送元: [出品者名]」
→ 出品者が窓口です。まず出品者への連絡が必要です。
この確認結果によって、次の行動が「返品・交換手続き(経路A,B,C)」になるか、「(送り付け商法としての)通報・処分」になるか、全く変わってきます。
注文履歴にない場合の対処法
もしAmazonの注文履歴に、該当する商品の記録が一切見当たらない場合。それは「違う商品が届いた(誤送)」ではあリません。
それは「注文していない商品が届いた(送り付け商法)」という、まったく別の事案です 。
この場合、絶対にAmazonの返品手続きを行ったり、業者に連絡したりしてはいけません。(家族や知人からのギフトでないかは、念のため確認しましょう )
かつては「14日間保管する義務」がありましたが、法律が変わり、消費者が圧倒的に有利になりました。
送り付け商法(ネガティブ・オプション)の対処法
2021年7月6日に特定商取引法が改正され、注文していない商品が届いた場合、消費者は即座にその商品を処分しても法的に問題なくなりました(出典:消費者庁「一方的に送り付けられた商品は直ちに処分可能に!!」)。
- 商品はすぐに捨ててOK:開封しても、使用しても、廃棄しても、消費者の自由です。14日間保管する必要は一切ありません。
- 支払いは一切不要:代金を請求されても支払う義務は全くありません。誤って支払ってしまった場合、返還を請求できます 。
- Amazonへ報告:Amazonのプラットフォームが悪用されている可能性があるため、カスタマーサービスに「注文履歴にない商品が届いた」と報告しましょう。
- 不安な時は「188」へ:対応に困ったら、一人で悩まず消費者ホットライン「188」に電話してください。
開封済み商品の返金は可能か
「違う商品だ!」と気づいたのが、パッケージを開封した後だった…というケースは非常に多いですよね。「開封済みだと返金が減額されるんじゃ…」と不安になるかもしれませんが、安心してください。結論、全額返金または交換が可能です。
この不安は、Amazonの2つの返品ルールが混同されるために起こりがちです。
| 返品理由 | 状態:未開封 | 状態:開封済み |
| 購入者都合 (間違えて注文、不要になった) | 全額返金 (送料は購入者負担) | 商品代金の50%返金 (送料は購入者負担) |
| 販売元都合(過失) (違う商品、初期不良、破損) | 全額返金 または 交換 (送料は販売元負担) | 全額返金 または 交換 (送料は販売元負担) |
上記のように、「違う商品が届いた」というのは、初期不良や破損と同じ「販売元都合(過失)」にあたります。
注文と違うことを確認するために開封するのは「当然の行為」とみなされるため、たとえ開封済みであっても全額返金(または正しい商品との交換)の対象となります。
万が一、出品者から「開封済みだから」と返金を拒否されても、それはAmazonのポリシーに反する可能性が高いです。その場合は後述する「マーケットプレイス保証」を使いましょう。
使用済み商品の交換について
では、開封するだけでなく、一度「使用」してしまった場合はどうでしょうか。
これは少し複雑になります。原則として、一度でも使用された商品の返品・交換は非常に難しくなります。
ただし、以下のような「使用しないと違いが判別できなかった」ケースでは、交渉の余地があります。
交渉の余地がある「使用済み」の例
- 違う型番のインクカートリッジをプリンタにセットしてしまった。
- 違う香りのシャンプーや化粧品を一度使ってしまった 。
- 違うサイズの電池を機器に入れてしまった。
このような場合は、即座に使用を中止し、Amazonカスタマーサービス(経路A, B)や出品者(経路C)に状況を正直に連絡しましょう。その際、「使用しないと違いが判別できなかった」点を冷静に説明することが重要です。
届いた商品の写真や、注文履歴のスクリーンショットなどの「証拠」を提出すると、初期不良に準じた対応(全額返金・交換)が認められる可能性が高まります。
返品の送料は誰が負担する?
これも重要なポイントですが、答えは明確です。購入者の負担は0円です。
「違う商品が届いた」という理由は、100%販売元(Amazonまたは出品者)の過失です。したがって、返送にかかる送料は全額、販売元が負担します。Amazonの返品手続きで「着払い」を選択するか、出品者の指示に従って着払いで発送すればOKです。
もし出品者から「元払いで送って」と言われた場合でも、その送料は後で商品代金と一緒に返金されるのがルールですので、領収書を必ず保管しておきましょう。
Amazon 違う商品が届いた場合の交換手順
初期対応が済んだら、次は具体的な返品・交換の手続きに進みます。この手順は、注文履歴に記載されている「販売元」と「発送元」によって、対応窓口が変わるのが少しややこしい点です。
Amazon発送の返品手順
まず、最も簡単で迅速なケースです。注文履歴で「販売元: Amazon.co.jp」または「発送元: Amazon.co.jp(FBA利用の出品者)」となっている商品がこれに該当します。
この場合は、Amazonの公式システムを通じて、人と話すことなく手続きが完了できます 。
Amazon発送商品の返品・交換手順
- Amazonの「注文履歴」にアクセスします 。
- 該当商品の「商品の返品・交換」ボタンを押します。
- 【最重要】「返品理由」を選択する画面で、必ず「商品が異なる」や「商品説明と異なる」「不良品・破損品」を選びます 。
ここで「間違えて注文した」などの「購入者都合」を選ぶと、送料負担や50%返金になってしまうため、絶対に選ばないでください。 - 「交換(同じ商品と)」か「返金」かを選択します。(在庫状況により交換が選べない場合もあります)
- 返送方法(ヤマト運輸の集荷、コンビニ持ち込み等)を選択します。多くの場合、伝票印刷不要の「着払い」が選べます。
- 商品を梱包し、指定の方法で発送すれば完了です。
出品者への連絡方法
次に、注文履歴で「販売元: [出品者名]」「発送元: [出品者名]」となっているケースです。これはAmazonではなく、出品者(セラー)が直接、商品の発送と顧客対応を行っています。
この場合、Amazonのシステム(FBA)を通していないため、まずは出品者に直接連絡を取る必要があります。Amazonはあくまで「仲介役」となります。
1. 「注文に関する問題」ボタンから連絡(標準)
「注文履歴」の該当商品の欄にある「注文に関する問題」ボタン(または「出品者に連絡」ボタン)からメッセージを送るのが最も早くて確実です 。
2. 「注文に関する問題」ボタンがない場合
このボタンが表示されていない場合でも、以下の手順で連絡できます 。
- 注文履歴で、商品画像や商品名をクリックして「商品詳細ページ」に移動します 。
- 「販売元」に表示されている青字の「[出品者名]のプロフィール」をクリックします 。
- 出品者の情報ページに表示される「質問する」ボタンをクリックして、メッセージを送信します 。
出品者への連絡テンプレート
メッセージを送る際は、以下の情報を簡潔かつ冷静に伝えましょう。感情的にならず、事実を記録として残すことが重要です。
- 件名:注文番号[注文番号]:届いた商品が違います
- 本文:
- 注文番号:[注文番号を記載]
- 購入した商品名:[本来届くべき正しい商品]
- 実際に届いた商品名:[誤って届いた違う商品]
- 具体的な状況:[例:色が違う、型番が違う、全く別の商品が届いた]
- 要求:[正しい商品との交換を希望します。または、送料出品者負担(着払い)での返品・全額返金を希望します。]
マーケットプレイス保証の申請
出品者に連絡しても、48時間(2営業日)経っても返信がない場合。
または、「開封済みだから交換できない」「送料は購入者負担だ」など、Amazonのポリシーに反する不当な対応をされた場合。
そんな時でも、泣き寝入りする必要は一切ありません。そのためにあるのが、Amazonの最終セーフティネット「Amazonマーケットプレイス保証」です。
これは、出品者とのトラブルをAmazonが仲介し、購入代金を保証(返金)してくれる制度です。
マーケットプレイス保証の申請手順
「違う商品が届いた(説明と大きく異なる商品が届いた)」という理由は、この保証が適用される最も強力な理由の一つです 。
- 「注文履歴」にアクセスします。
- 該当商品の「注文に関する問題」をクリックします(もしボタンがなければ、Amazonのヘルプページ「マーケットプレイス保証」から直接申請します)。
- 「返金をリクエストする」を選択します 。
- 詳しい問題内容として「届いた商品が商品説明と異なる」などを選びます 。
- コメント欄に、これまでの経緯(例:「出品者に連絡したが48時間返信がない」「違う商品が届いたと伝えたが、返品を拒否された」)を具体的に入力して送信します 。
申請が受理されると、Amazonが調査の上、出品者に代わって返金処理を実行してくれます。
返金や交換品はいつ届く?
無事に手続きが終わった後、返金や交換品がいつ届くのかも気になりますよね。
交換品の場合
Amazon発送(経路A・B)の場合、非常にスピーディです。多くの場合、こちらが返送手続きを申請した直後(Amazonが返送品を受け取る前)に、交換品の発送処理が開始されます。
出品者発送(経路C)の場合は、出品者がこちらの返送品を受け取ってから交換品を発送するのが一般的な流れになるため、少し時間がかかります。
返金の場合
返金の場合は、Amazon(または出品者)が返送された商品を受領し、状態を確認した後に処理が開始されます。
返金が実行されるタイミングは、支払い方法によって異なります。
- Amazonギフト券残高:受領確認後、通常2~4時間程度。
- クレジットカード:カード会社の処理サイクルによりますが、通常3日~最大3週間程度。
返品の梱包と元の箱について
「返品するのに、Amazonから届いた段ボール箱、もう捨てちゃった…」という場合も、全く問題ありません。
元の箱がなくても、別の段ボール箱や丈夫な紙袋などで代用できます。
ただし、輸送中に商品が壊れてしまうと、「購入者が壊した」とみなされて返金処理でトラブルになる可能性もゼロではありません。
商品が送られてきた時と同じように、緩衝材(新聞紙を丸めたものでもOK)をしっかり詰めて、丁寧に梱包することを心がけましょう。
Amazon 違う商品が届いた時の総括
最後に、Amazonで違う商品が届いた時の対応について、重要なポイントをまとめますね。
Amazonで違う商品が届いたら
- まずは「注文履歴」を確認。履歴が「ない」なら送り付け商法(即処分OK)、「ある」なら返品手続きへ。
- 「違う商品」は販売元都合。開封済みでも、送料負担ゼロで全額返金・交換が原則。
- 販売元が「Amazon」なら、注文履歴からシステムで簡単手続き。
- 販売元が「出品者」なら、まず出品者に連絡。48時間音沙汰なしか不当な対応なら、迷わず「マーケットプレイス保証」を申請。
Amazonでは様々なトラブルが起こる可能性がありますが、その分、購入者を守るためのシステムやルールもしっかり整備されています。
違う商品が届くと驚いてしまいますが、慌てず、この記事で解説した正しい手順を踏めば、必ず解決できます。冷静に対応していきましょう。
本記事に記載されている情報は、記事作成時点での一般的な情報に基づいています。Amazonの返品ポリシーや保証内容は変更される場合があります。
正確な情報や最新の規約については、必ずAmazon.co.jpの公式サイトやカスタマーサービスにて直接ご確認ください。万が一、出品者との間で重大なトラブルが発生した場合は、消費者ホットライン(188)や専門家への相談もご検討ください。