Audibleに登録しようとして、プレミアムプランとスタンダードプランのどちらを選べばよいか迷っている方は多いと思います。
先に結論をお伝えすると、判断の基準は月に何冊聴くかではなく、聴く作品を途中で変えられるかどうかです。
この記事では、2つのプランの違いを整理したうえで、どちらが自分の聴き方に合うのかを判断できるように説明します。
記事のポイント
- プレミアムは対象作品が聴き放題、スタンダードは毎月1作品を選ぶ形式
- 選べる作品の範囲は逆で、スタンダードのほうが対象は広い
- スタンダードは選ばなかった月の権利が消え、翌月に持ち越せない
- どちらのプランでも、退会すると聴けなくなる作品がある
プランは冊数ではなく自由度で選ぶ
Audibleの料金プランは、現在2種類が用意されています。
プレミアムプランとスタンダードプランの2つです。
比較の記事を読むと「月に何冊聴くか」で選ぶように書かれていることが多いのですが、それだけでは判断を誤ります。
冊数だけで見ると、月に1冊しか聴かない人はスタンダードで十分という結論になります。
しかし実際に使ってみると、聴き始めた作品が自分に合わず、途中で別の作品に変えたくなる場面が必ず出てきます。
ナレーターの声が合わない、思っていた内容と違った、というのはオーディオブックでは珍しくありません。
このときに作品を変えられるかどうかが、2つのプランの本質的な違いです。
プレミアムプランなら、対象の作品であれば何度でも別の作品に切り替えられます。
スタンダードプランでは、その月に選んだ1作品を選び直すことはできません。
つまり、聴く前に作品を見極められる人はスタンダード、聴きながら決めたい人はプレミアムが向いています。
もう少し具体的に言うと、次のような場面でどちらを選んだかの差が出ます。
- 聴き始めて30分で内容が期待と違うと分かったとき
- ナレーターの読み方が耳に合わないと感じたとき
- 同じ著者の別の作品を続けて聴きたくなったとき
- その月に読みたい本が2冊できたとき
プレミアムであれば、どの場面でもその場で対応できます。
スタンダードでは、いずれの場面でも次の月まで待つことになります。
この待ち時間を許容できるかどうかが、判断の分かれ目です。
ここを冊数の計算だけで決めてしまうと、安いほうを選んだのに使わなくなるという結果になりがちです。
この考え方を前提にして、以降で具体的な違いを見ていきます。
なお、Audibleというサービス自体の内容や評判については、Audibleの料金と仕組みをまとめた記事で説明しています。
2つのプランの違いを一覧で見る
まず、プレミアムとスタンダードの違いを一覧にして整理します。
見るべきポイントは、聴ける形式、対象作品の範囲、退会したあとの扱いの3つです。
| 項目 | プレミアムプラン | スタンダードプラン |
|---|---|---|
| 月額料金 | 1,500円前後 | 880円前後 |
| 聴ける形式 | 対象作品が聴き放題 | 毎月1作品を選んで聴く |
| 選べる作品の範囲 | 聴き放題の対象作品のみ | ほぼすべての作品から選べる |
| 作品の変更 | いつでも切り替えられる | 選び直せない |
| 単品購入の割引 | 会員向けの割引がある | 割引なし |
| 未使用分の繰り越し | 該当なし | 翌月に持ち越せない |
| 休会の制度 | 利用できる | 利用できない |
金額は執筆時点で確認できた範囲です。
金額は変更されることがあるため、最新の料金は必ず公式サイトで確認してください。
この表で最も見落とされやすいのが、選べる作品の範囲です。
料金が高いプレミアムのほうが対象作品も広いと思われがちですが、実際は逆になっています。
プレミアムの聴き放題は、あくまで「対象に指定された作品」の中から選ぶ仕組みです。
話題の新刊や一部の専門書は対象外になっていることがあり、その場合は別途購入する必要があります。
一方のスタンダードは、対象という区別がありません。
ほぼすべての作品の中から、毎月1つを選べます。
ここが2つのプランを比較するときの核心です。
プレミアムは「広い範囲を自由に行き来できるが、範囲の外には出られない」プランです。
スタンダードは「範囲に制限はないが、月に1回しか選べない」プランだと考えると整理しやすくなります。
もうひとつ差が出るのが、単品購入したときの割引です。
プレミアムには会員向けの割引があり、聴き放題の対象外だった作品を買うときに効きます。
スタンダードにはこの割引がないため、月1作品の枠を使い切ったあとに追加で買うと定価での購入になります。
月に1作品では足りない月がときどきあるなら、この差は無視できません。
割引の率や対象は変わることがあるため、購入する前に画面の表示を確認してください。
自分が聴きたい作品がどちらの扱いになっているかは、実際に検索してみるのが早い方法です。
\ 気になる本がどちらで聴けるか調べる /
プレミアムプランが向いている人
ここでは、プレミアムプランを選んだほうがよい人の条件を整理します。
金額だけを見ると高く感じますが、使い方によっては差額をすぐに回収できます。
月に2冊以上聴く人なら合う
オーディオブックは1冊あたりの価格が紙の本より高めに設定されています。
単品で買うと数千円になる作品も少なくありません。
そのため、月に2冊以上聴く習慣がある人は、プレミアムのほうが安く済む計算になります。
聴く時間をどれだけ取れるか
目安になるのは、聴く時間をどれだけ確保できるかです。
次のような時間がある人は、消化のペースが速くなります。
- 電車やバスでの通勤や通学に片道30分以上かかる
- 洗い物や洗濯など、手は動かすが耳は空く家事がある
- 散歩やジョギングを習慣にしている
- 車で移動する時間が長い
これらの時間を合計して1日1時間を超えるなら、月に2冊以上は十分に聴けます。
逆に、まとまった時間を取らないと聴けないという人は、思ったほど冊数が伸びません。
その場合は、次の章で説明するスタンダードのほうが合っている可能性があります。
単品購入の割引が効く場面
なお、プレミアムには単品購入の割引が付いています。
聴き放題の対象外だった作品を買うときに割引が効くため、対象外の本にも手を伸ばしたい人には利点になります。
この割引の使いどころは、退会を考えたときにも出てきます。
聴き放題で追加した作品は、会員でなくなると聴けなくなります。
どうしても手元に残したい作品がある場合は、会員のうちに割引を使って買っておくという判断ができます。
聴き放題で内容を確かめてから、気に入ったものだけを買う流れが作れるということです。
この流れは、聴き放題と単品購入を組み合わせられるプレミアムでしか成立しません。
繰り返し聴きたい作品が出てくるタイプの人は、この点も判断材料に入れてください。
途中で作品を変えられる強み
プレミアムプランの本当の価値は、冊数よりも切り替えの自由さにあります。
聴き始めて15分で合わないと感じたら、その場で別の作品に移れます。
この身軽さがあると、普段なら選ばないジャンルにも手を出しやすくなります。
買った本は最後まで読まなければもったいない、という気持ちが働かないためです。
結果として、自分に合う著者やジャンルを見つけるまでの回り道が短くなります。
反対に、読む本をあらかじめ決めていて、それ以外に興味がない人には、この自由度はあまり意味を持ちません。
また、無料体験を使えるのはプレミアムプランのほうです。
まずプレミアムで試してから、自分のペースに合わせて変更するという進め方もできます。
時期によって案内される条件が変わるため、詳しくはAudibleのキャンペーンと対象条件をまとめた記事で確認してください。
スタンダードプランが向いている人
次に、スタンダードプランが合う人の条件を説明します。
安いから選ぶという理由だけでは、かえって損をすることがあります。
高い本を1冊だけ狙う使い方
スタンダードプランが最も力を発揮するのは、聴きたい作品がはっきり決まっている場合です。
プレミアムの聴き放題では対象外になっている高額な作品でも、スタンダードの月1作品の枠なら選べます。
単品で数千円する作品を、月額の範囲内で取得できる計算になります。
この使い方が向いている人
この使い方が向いているのは、次のような人です。
- 資格や語学の教材を1冊ずつ聴き込みたい
- 話題になった新刊を発売のたびに追いかけたい
- 同じ作品を何度も繰り返し聴くほうが好み
- 聴く時間が週末に限られている
1冊をじっくり聴くタイプの人にとって、聴き放題の広さはあまり価値になりません。
選択肢が多すぎて選べなくなる、という状態にもなりにくいのが利点です。
ただし、選ぶ前に試聴して声や語り口を確認してください。
スタンダードでは選び直せないため、この確認を飛ばすと1か月分が無駄になります。
選ぶ前に確認する3つのこと
選ぶときの手順を決めておくと、失敗しにくくなります。
まず作品ページを開き、冒頭の試聴を最後まで聴いてください。
次に、再生時間を確認して、その月のうちに聴き終えられる長さかを見ます。
最後に、同じ内容が紙の本や電子書籍のほうが向いていないかを考えます。
図やグラフが多い本、手順を見ながら進める本は、音声だけでは頭に入りにくくなります。
この3つを確認してから選べば、1か月分を無駄にする確率はかなり下がります。
他社のオーディオブックサービスも含めて検討したい場合は、Audibleと他のオーディオブックを比較した記事が参考になります。
選び忘れた月は権利が消える
スタンダードプランで最も注意したいのが、繰り越しができない点です。
その月に作品を1つも選ばなかった場合、選ぶ権利は翌月に持ち越されません。
2か月分をためて、来月に2作品を選ぶということもできません。
選ばなかった月は、支払った金額に対して何も受け取っていない状態になります。
忙しくて存在を忘れていた、という月が続くと、気づかないうちに損が積み上がります。
これを防ぐには、月の初めに作品を選ぶ日を決めておくのが確実です。
聴き始めるのは後日でも構いません。
選んでライブラリに入れておくところまでを、毎月の習慣にしてください。
選んだ作品は会員を続けている限りライブラリに残り、過去に選んだものも並行して聴けます。
先に選んでおいて、あとからまとめて聴くという使い方もできるということです。
この積み上がる仕組みは、スタンダードの数少ない利点です。
半年続ければ6作品、1年続ければ12作品が自分のライブラリに並びます。
気分に合わせて過去の作品に戻ることもできるため、聴くものがなくて困る状態にはなりません。
ただし、これはあくまで会員を続けている間だけの話です。
退会した時点で、積み上げた作品はすべて聴けなくなります。
この点は次の章で詳しく説明します。
選ぶ前に知っておきたい注意点
ここからは、どちらのプランを選ぶ場合でも共通して知っておきたい点をまとめます。
あとから気づくと選び直しが必要になる内容なので、登録前に確認してください。
退会するとどちらも聴けない
これは両方のプランに共通する重要な仕様です。
会員でなくなると、聴き放題で追加した作品も、スタンダードで毎月選んだ作品も再生できなくなります。
スタンダードの月1作品は購入したように見えますが、扱いとしては会員向けの貸し出しです。
公式の案内でも、退会や休会をすると会員特典の対象タイトルにアクセスできなくなると説明されています(出典:Audibleヘルプセンターの会員特典に関する案内)。
端末にダウンロードしてあっても同じです。
ただし、再び会員に戻れば、以前に選んだ作品を再び聴けるようになります。
完全に消えてしまうわけではありません。
手元に残したい作品がある場合は、会員のうちに単品で購入しておく必要があります。
単品で購入した作品だけが、退会したあともライブラリに残ります。
プラン変更は日割りされない
プランはあとから変更できますが、変更した日にすぐ切り替わるわけではありません。
次回の更新日を迎えるまでは、いま契約しているプランの内容が続きます。
そのため、プレミアムからスタンダードへ変更しても、更新日までは聴き放題を使えます。
差額が返金されることもありません。
逆に言えば、月の途中で変更しても損はしないということです。
切り替えたいと思った時点で手続きしてしまって構いません。
また、更新日を過ぎた時点で聴き放題の作品にはロックがかかります。
聴きかけの作品がある場合は、更新日までに聴き終えておくか、その作品を次の月の1作品として選び直す必要があります。
変更の手続きは、ブラウザから公式サイトにログインし、会員情報の画面から行えます。
画面の名称は変更される場合があるため、会員プランを扱う項目を探してください。
アプリの画面からは、プランに関する項目が見つからないことがあります。
その場合はブラウザに切り替えてください。
変更したあとは、次回の請求日と請求されるプランの名称が想定どおりかを確認しておくと安心です。
ここを見ずに放置すると、変更したつもりで前のプランのまま請求が続くことがあります。
特に、プレミアムからスタンダードへ下げたときは金額が変わるため、次の請求で確認できます。
手続きが完了しているかどうかは、金額と次回の請求日の2つで判断してください。
休会できるのはプレミアムだけ
しばらく聴く時間が取れないとき、退会せずに請求だけを止められる休会という制度があります。
この制度を使えるのはプレミアムプランだけで、スタンダードプランは対象外です。
休会の間は月額の請求が止まりますが、聴き放題の作品は再生できなくなります。
単品で購入した作品だけは、休会中もそのまま聴けます。
利用できるのは一定の期間に1回までで、選べる長さもあらかじめ決まっています。
また、指定した期間が終わると自動的に契約が戻り、請求も再開します。
止めたつもりで放置していると、気づかないうちに支払いが始まっているため注意してください。
スタンダードで同じことをしたい場合は、いったん退会して必要になったら再登録する形になります。
再登録すれば、過去に選んだ作品も聴けるようになります。
忙しい時期が定期的にある人は、この違いも選ぶときの材料になります。
音楽の月1冊特典とは別物
Amazon Music Unlimitedにも、オーディオブックを毎月1作品聴ける特典が付いています。
スタンダードプランと同じように見えますが、仕組みが違います。
音楽サービスの特典では、ライブラリに保持できる作品が1つだけです。
翌月に新しい作品を選ぶと、前の月に選んだ作品は聴けなくなります。
一方でスタンダードプランは、選んだ作品が会員期間中は積み上がっていきます。
過去に選んだ作品を聴き返せるかどうかが、両者の決定的な差です。
音楽も一緒に使いたいなら音楽サービスの特典で足りますが、オーディオブックだけが目的ならスタンダードのほうが向いています。
料金の考え方については、Amazon Music Unlimitedの料金と選び方の記事で整理しています。
音楽側の内容を確認したい場合は、Amazon Music Unlimitedの公式サイトで最新の特典を確認してください。
どちらのプランにするか決まったら、実際の画面で条件を確認してから登録してください。
金額は変更されることがあるため、最新の料金は必ず公式サイトで確認してください。
\ 自分に合うほうを画面で見比べる /
Audibleの料金プランに関するよくある質問
スタンダードプランでも無料体験は受けられますか?
無料体験の案内が出るのは、基本的にプレミアムプランのほうです。
まずプレミアムで試し、必要に応じてスタンダードへ変更する流れになります。
スタンダードで選んだ作品は、あとから変更できますか?
選び直しはできません。
そのため、選ぶ前に試聴して声や語り口を確認しておくことをおすすめします。
プランの変更に回数の制限はありますか?
変更そのものはアカウントの画面からいつでも行えます。
ただし切り替わるのは次回の更新日からなので、頻繁に往復しても意味はありません。
スタンダードプランはアプリから登録できますか?
ブラウザからの登録が基本になります。
アプリの画面では選べる項目が限られることがあるため、パソコンかスマートフォンのブラウザで手続きしてください。
プライム会員だとプランの料金は安くなりますか?
Audibleはプライム会員の特典とは別のサービスです。
会費が割り引かれることはありませんが、無料体験の条件がプライム会員向けに変わることはあります。
Audibleの料金プランのまとめ
Audibleのプラン比較でつまずくのは、冊数だけで判断しようとするからです。
プレミアムは対象作品を自由に行き来でき、聴きながら決められるプランです。
スタンダードは対象の区別なく選べる代わりに、その月の選択をやり直せないプランです。
聴きたい本が決まっていて、試聴で確認できる人はスタンダードで足ります。
何を聴くか決めていない人や、合わなければ変えたい人はプレミアムを選んでください。
迷ったときは、まず無料体験のあるプレミアムから始めるのが安全です。
1か月使ってみて、消化のペースが月1冊程度だと分かった時点でスタンダードへ変更すれば、無駄な支払いは発生しません。
どちらを選ぶ場合も、退会すると聴けなくなる作品がある点だけは覚えておいてください。
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