Audibleで小説を聴きたいけれど、どのジャンルから入ればいいか迷っている状況だと思います。
先にお伝えすると、小説はAudibleと最も相性の良いジャンルです。
場面が言葉で描かれているため、手を動かしながら聴いても内容が頭に入ります。
ただし、同じ小説でも音声に向くものと向かないものがはっきり分かれます。
この記事では、ジャンルごとの向き不向きと、最初の1冊の選び方をお伝えします。
記事のポイント
- ミステリーは声の演技で緊張感が増す
- SFは難しい用語が音声だと入りやすくなる
- 登場人物が多い作品は聴き分けが難しい
- 1冊目は5時間前後の作品から入る
小説がAudibleと相性のよい理由
小説が音声に向いているのは、文章の作りに理由があります。
実用書と違い、小説には図も表も出てきません。
情報がすべて言葉で書かれているため、耳から入れても抜け落ちる部分がありません。
さらに、場面や人物の様子が描写されているので、聴いているだけで頭の中に絵が浮かびます。
この「絵が浮かぶ」状態になると、家事をしながらでも話の筋を見失いません。
実用書を聴いていると気づいたら内容を追えていない、という経験がある方は多いと思います。
小説ではその現象が起きにくくなります。
作品の探し方や朗読者の確かめ方はAudibleおすすめ作品をまとめた記事で説明しています。
ジャンルごとの向き不向き
小説の中でも、ジャンルによって聴きやすさが変わります。
自分が好きなジャンルがどちらに入るか確認してください。
ミステリー・サスペンス
音声との相性が最も良いジャンルです。
理由は、声のトーンが緊張感をそのまま伝えてくるためです。
登場人物が嘘をついている場面や、追い詰められていく場面では、朗読者の声の変化が文字以上に伝わります。
とくに向いているのが、閉ざされた場所で話が進む作品です。
場所が動かないため、聴いていて現在地を見失いません。
夕木春央の『方舟』は、山奥の地下に閉じ込められた状況で起きる事件を描いた作品で、山内璃久亜が朗読を担当しています(出典:Audible公式サイト)。
浅倉秋成の『六人の嘘つきな大学生』も同じ型で、木村良平が6人を1人で演じ分けています。
誰が話しているかが声で分かるため、人物が入れ替わる場面でも混乱しません。
SF
意外に思われますが、SFは音声のほうが読みやすくなります。
活字で読むと、専門用語やカタカナの人名を目で追う負担が大きくなります。
音声では朗読者が正しい読み方で発音してくれるため、その負担がなくなります。
海外作品でとくに効きます。
アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、井上悟の朗読で13時間ほどの作品です。
科学の話が続きますが、主人公が独り言のように考えを進めていく構成なので、聴いていて置いていかれません。
SFを難しそうだと避けてきた方は、まず音声で試してみてください。
恋愛・青春
恋愛小説は感情の動きが中心になるため、朗読者の演技がそのまま満足度につながります。
男女それぞれの視点で章が分かれている作品では、朗読者が2人に分かれていることがあります。
凪良ゆうの『汝、星のごとく』は、柚木尚子と志村倫生の2人が担当しています(出典:Audible公式サイト)。
視点が変わったことが声で分かるので、今誰の話なのかを取り違えません。
青春小説も、会話が多くテンポが速いため聴きやすいジャンルです。
移動時間に聴くなら、この2つは外しにくい選択になります。
時代小説・歴史小説
このジャンルは、最初の1冊には向きません。
理由は3つあります。
- 人名や地名が耳になじみにくい
- 同じ人物が官職名や通称で呼び分けられる
- 時代背景の説明が長く続く場面がある
好きなジャンルであれば問題ありませんが、Audibleに慣れる前に選ぶと途中で止まりやすくなります。
音声に慣れてから手を出すほうが楽しめます。
登場人物が多い作品は聴き分けが難しい
ジャンルとは別に、もうひとつ確認してほしい点があります。
登場人物の数です。
活字なら、名前が書いてあるので誰の発言か一目で分かります。
音声にはその表示がありません。
朗読者が声を変えて演じ分けますが、人数が増えるほど区別は難しくなります。
とくに注意したいのが次のような作品です。
- 登場人物が10人を超える群像劇
- 同じ立場の人物が何人も出てくる作品
- 名字だけで呼ばれる人物が多い作品
人物が多い作品を選ぶ場合は、複数の朗読者が担当しているものを探してください。
役ごとに声が分かれていれば、人数が多くても追えます。
作品ページで朗読者の欄に複数の名前が載っていれば、その形式です。
長編と短編の選び分け
最後に、作品の長さについてです。
Audibleに慣れていない段階では、5時間前後の作品を選んでください。
10時間を超える作品は、1日1時間聴いても2週間近くかかります。
途中で別の作品に移ると、戻ってきたときに話を思い出せません。
短めの作品を1冊聴き終えると、自分が1日に何時間聴けるかが分かります。
そのペースが分かってから長編に進むと、最後まで聴き通せます。
短編集という選択肢もあります。
1話が数十分で終わるため、区切りのよいところで止められます。
ただし、話が毎回変わるので世界に入り込む感覚は弱くなります。
物語に浸りたい場合は、短めの長編を選んだほうが満足度は高くなります。
聴き始める前にやっておくこと
作品を決めたら、聴き始める前に2つだけ確認してください。
- 作品ページのサンプルを聴いて声を確かめる
- 再生速度を等倍にしておく
1つ目は、小説では特に重要です。
物語に入り込めるかどうかは、朗読者の声が自分に合うかで決まります。
内容の評価が高くても、声が合わなければ最後まで聴けません。
2つ目については、実用書と違って小説は速度を上げない方が楽しめます。
間の取り方や声の抑揚が演出の一部になっているためです。
速度の変え方はAudibleの基本的な使い方をまとめた記事で説明しています。
気になる作品が聴き放題に入っているかは、公式ページで検索すればすぐ分かります。
\ 好きなジャンルから1冊探してみる /
Audibleのおすすめ小説に関するよくある質問
ミステリーは犯人が分からなくなりませんか
登場人物が少ない作品を選べば問題ありません。
閉ざされた場所で話が進む作品は、聴いていても状況を見失いにくくなります。
途中で聞き逃したときはどうしますか
アプリの早戻しを使うと、決まった秒数だけ戻せます。
戻る秒数は設定で変えられるので、自分に合う長さにしておいてください。
読んだことがある小説を聴いても楽しめますか
朗読者の解釈が入るため、印象が変わることがあります。
展開を知っている分、聴き逃しても困らないので1冊目に向いています。
寝る前に聴くならどのジャンルがいいですか
展開が急なミステリーより、静かに進む作品のほうが向いています。
スリープタイマーを設定しておくと、聴きながら眠っても戻る場所が分かります。
紹介されている作品は必ず聴き放題で聴けますか
対象は入れ替わるため、必ず聴けるとは限りません。
作品ページで現在の扱いを確認してください。
Audibleのおすすめ小説のまとめ
小説は図や表がなく言葉だけで進むため、Audibleと相性の良いジャンルです。
とくにミステリーは、声の変化が緊張感をそのまま伝えてきます。
SFは、専門用語や海外の人名を朗読者が読んでくれる分、活字より楽に進みます。
逆に、時代小説や登場人物の多い群像劇は、慣れる前に選ぶと途中で止まりやすくなります。
人物が多い作品を選ぶ場合は、朗読者が複数いるものを探してください。
最初の1冊は5時間前後にして、自分が1日に聴ける時間をつかんでから長編へ進むと失敗しません。



