電子書籍リーダーが欲しいなと思って「Kindle」を調べ始めると、「Paperwhite」とか「Scribe」とか色々出てきて混乱しますよね。その中で「Kindle無印」という言葉を見つけて、「これって何?一番安いやつ?」と気になって検索した方も多いんじゃないかなと思います。
昔のKindle、特に第10世代のイメージだと「安いけど、画面の解像度が低い(167ppi)」「充電がMicro USBで面倒」といった「安かろう悪かろう」な印象があったかもしれません。ですが、今の第11世代は300ppi、USB-C、16GB搭載と、中身がまったくの別物になっています。
一方で、2024年モデルから長らく「最安値」の選択肢だった広告ありモデルが廃止され、価格も19,980円と、昔のイメージからすると実質値上がりしました。だからこそ、「これならPaperwhite(12世代)とどっちがいいの?」と比較して、余計に悩んでいる方も多いはずです。
この記事では、そんなKindle 無印の現在の正確なスペック、Paperwhiteとの決定的な違い、そして一番お得に買うためのセール情報まで、皆さんの疑問をスッキリ解決していきますね。
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本記事の内容
- 「Kindle 無印」の最新スペックと特徴
- Paperwhiteモデルとの決定的な違い
- 廃止された「広告あり」モデルの真相
- 一番安く買うためのセール価格情報
本ページの情報は2025年11月時点の情報です。最新の配信情報は配信サイトにてご確認ください。
Kindle無印とは?基本を徹底解説
まずは「Kindle無印」というモデルが、Kindleファミリーの中でどういう位置づけなのか、基本から押さえていきましょう。スペックや価格の背景を知ると、そのコスパの高さが見えてきますよ。
キンドル無印とは何?
「Kindle 無印(きんどる むじるし)」というのは、Amazonが公式に使っている名前じゃなくて、私たちユーザーが呼んでいる通称ですね。Amazonの製品ラインナップって、電子書籍サービス全体も「Kindle」、スマホアプリも「Kindle」、そして電子書籍リーダー端末も「Kindle」と呼ぶので、ちょっと複雑です。
さらに端末の中にも、「Kindle Paperwhite」や「Kindle Scribe」みたいに、名前の後ろに特徴を示す言葉(サブブランド名)がつく上位モデルがたくさんあります。
それらと区別するために、公式名称がシンプルに「Kindle」だけの、最もベーシックで安価なエントリーモデルのことを、敬意と親しみを込めて「無印」と呼んでいるわけです。
なので、「Kindle 無印」で調べている方は、「一番シンプルで、携帯性が高くて、価格が安いモデル」の情報を探している、ということになりますね。
歴代モデルと10世代・11世代
歴代モデルを振り返ると、Kindle 無印の立ち位置が大きく変わったのがよくわかります。
特に重要なのが、第10世代(旧モデル)と第11世代(現行モデル)の劇的な違いです。
第10世代(旧モデル)の妥協点
2022年より前に「無印」のイメージを持った方は、おそらくこのモデルの印象が強いはずです。
- 解像度が167ppi(上位モデルの300ppiと比べると、文字の輪郭が少しぼんやりしていた)
- ストレージが8GB
- 充電ポートがMicro USB(他のスマホとケーブルが合わず不便だった)
正直、読書の「質」や「利便性」において、上位モデルとの間に明確な差(妥協点)がありました。
ところが、2022年秋に登場し、2024年10月17日にアップデート版(B0CP31L73X)が発売された現行の「Kindle (第11世代)」は、スペックが革命的に向上したんです。
第11世代(現行モデル)の飛躍的な進化
現在の「無印」は、名前こそエントリーモデルですが、中身は旧世代のPaperwhiteを超えています。
- 解像度が300ppiに向上:これは上位モデルのPaperwhiteと全く同じスペックです。紙の印刷物と見分けがつかないレベルで、文字がクッキリ鮮明になりました。
- ストレージが16GBに倍増:容量が8GBから16GBへ倍増しました。
- 充電ポートがUSB-Cに対応:ついにUSB-C搭載です。スマホやノートPCと充電ケーブルを統一できるので、旅行や持ち運びのストレスが激減しました。
- さらなる軽量化:第10世代の174gから、158gへとさらに軽量化。これはKindle全モデルの中で最軽量クラスで、スマホより軽い場合も多いです。
16GBの容量ってどれくらい?
16GBと言われてもピンと来ないかもですが、目安はこんな感じです。
- 小説・ビジネス書(テキスト主体 / 約4MB):約4,000冊
- 漫画(画像主体 / 約50MB):約329冊
活字メインなら「実質無限」と言っていいレベルですね。漫画を大量に端末に入れたいヘビーユーザー以外は、16GBで不足することはまずないかなと思います。
もはや「安かろう悪かろう」のエントリーモデルじゃないんです。現在のKindle無印は、「読書体験のコアな部分は上位モデルと同一品質を持ち、付加機能(防水、色調調節)を省くことで、圧倒的な軽さと低価格を実現した高機能スタンダードモデル」へと生まれ変わった、と考えるのが正しいですね。
広告ありモデルは売ってない?
これ、めちゃくちゃ大事なポイントです。Kindleの情報を昔から知っている人ほど混乱するところですね。
結論:2024年10月から「広告あり」は廃止
結論から言うと、2024年10月の新型モデル発売と同時に、「広告あり」モデルは完全に廃止されました。
現在、Amazonで新品販売されているKindle端末は、すべて「広告なし」モデルに統一されています。
昔の「広告あり」モデルとは?
以前のKindle(第10世代など)は、購入時に「広告あり」を選ぶと、「広告なし」モデルより2,000円安く買えるという大きなメリットがありました。
よく誤解されたのですが、広告が表示されたのは以下の2箇所(または3箇所)だけで、読書中には一切表示されませんでした。
- スリープ(待機)画面:電源をオフにすると、画面にお勧め本の広告が表示される。
- ホーム画面の下部にあるバナー:ライブラリ一覧の下に小さく表示される。
「広告あり」の隠れたデメリット
2,000円安いのは魅力的でしたが、地味なデメリットもありました。
- スリープ解除時に、広告画面をスワイプする一手間が必要だった。
- 純正カバーなどを使っても、カバーを開くだけでスリープ解除される「オートスリープ機能」が、このスワイプのせいで機能しなかった。
この「一手間」がストレスだった人も多かったようです。
なぜ価格が上がったと感じるのか?
「広告ありモデルが廃止された」という情報と、現在の価格が「19,980円」であることから、「実質値上げだ」と感じる方も多いと思います。この価格設定の背景には、2つの理由が同時に起こったと分析できます。
- 最安値選択肢の消滅:2,000円安く買える「広告あり」オプションが廃止されたため、ベース価格が実質的に上昇しました。
- 大幅なスペック向上:前述の通り、解像度300ppi、16GB、USB-C搭載など、端末自体の性能が旧世代のPaperwhite並みに引き上げられました。
つまり、複雑な価格体系をシンプルにすると同時に、エントリーモデルの品質基準そのものを引き上げ、それに伴って価格も改定した、というのが実情かなと思います。
新色マッチャと無印カバー
2024年10月のアップデートで、スペックだけでなくカラーバリエーションも新しくなりました。
従来の定番ブラック、人気のデニムブルーに加えて、新色の「マッチャ(Matcha)」が登場しました。名前の通り、落ち着いた抹茶のようなグリーンで、ガジェット感が和らぐ良い色合いですよね。デバイスがカラフルになるのは大歓迎です。
また、Kindle無印の購入と合わせて考えたいのが専用カバーです。
無印モデルはPaperwhiteと違って防水機能がないので、カバンの中での圧迫や、万が一の水濡れから本体を保護する意味でも、カバーはあった方が断然安心かなと思います。
選択肢としては、Amazon純正のファブリックカバー(少し高価ですが、フィット感は抜群)や、サードパーティ製の安価で多機能な(スタンド付き、ハンドストラップ付きなど)カバーがたくさん売ってますね。
オートスリープ機能が便利!
カバーを選ぶ際は、「オートスリープ機能(カバーの開閉と端末のスリープが連動する機能)」に対応したものが絶対におすすめです。カバンの中で誤作動することも防げます。
(前述の通り、昔の「広告あり」モデルだと、この機能がスワイプのせいで使えませんでしたが、現在は「広告なし」に統一されたので、この便利な機能をフル活用できますよ!)
Kindle版はどこで買えますか?
これは「Kindle端末(デバイス)」のことではなく、「Kindle版(電子書籍のデータ)」をどこで買うか、という質問かなと思います。
Kindleの電子書籍は、もちろんAmazon.co.jpのKindleストアで購入します。買い方はいくつかありますが、ちょっとした注意点があります。
Kindleストア購入の注意点
- PCやスマホのWebブラウザ:Amazonのサイトにアクセスして購入するのが基本です。
- AndroidスマホのKindleアプリ:アプリ内のストアから直接購入できます。
- Kindle端末本体:Wi-Fi接続して、端末のストア機能から直接購入できます。
【注意】iPhone/iPadアプリからは直接買えません
一番の注意点は、iPhoneやiPadのKindleアプリの中からは、電子書籍を直接購入できないことです。(これはAmazonとAppleの規約の都合ですね)
iPhoneユーザーの方は、SafariなどのWebブラウザを開いて、Amazonのサイトにアクセスし、そこでKindle本を購入する、という一手間が必要になります。一度買ってしまえば、アプリの本棚に自動で同期されます。
購入した本は、同じAmazonアカウントでログインしているすべてのKindle端末やKindleアプリに自動で同期(ダウンロード)されます。これを「Whispersync」機能と呼びますが、「家ではPCの大画面で、外ではKindle 無印で、続きから読む」といったことがシームレスにできるのが強みですね。
Kindle無印の購入ガイドとQ&A
Kindle 無印の基本がわかったところで、次は「じゃあ、実際に買うべきか?」という疑問にお答えします。一番の悩みどころ、Paperwhiteとの比較や、お得な買い方を見ていきましょう。
Kindle無印 Paperwhite どっち
これが一番悩むポイントですよね。「Kindle無印」か、約8,000円高い上位モデルの「Kindle Paperwhite」か。
昔は「画質が全然違う(167ppi vs 300ppi)」という決定的な差がありましたが、今は違います。
比較①:読書の「質」は同等(300ppi)
まず大前提として、現行の無印もPaperwhiteも、解像度は300ppiで全く同じです。文字のクッキリ感、紙への近さといった、基本的な「読書の質」において優劣はなくなりました。
比較②:価格差を生む3つの「付加機能」
では、約8,000円の価格差はどこにあるのか? 答えは「読書体験の快適性」に関わる、以下の3つの付加機能です。
- 防水機能 (IPX8)
- 無印:なし
- Paperwhite:あり
- 【判断基準】→ お風呂、キッチン、プールサイドなど、水濡れの可能性がある場所で読みたいなら、Paperwhiteが必須です。
- 色調調節ライト
- 無印:なし(標準の白色フロントライトのみ)
- Paperwhite:あり(画面の色を、白い光から目に優しい暖色系のアンバーに調整可能)
- 【判断基準】→ 夜、寝る前にリラックスして読書をしたい人、ブルーライトを抑えたい人には、Paperwhiteの満足度が非常に高いです。
- 画面サイズ
- 無印:6インチ
- Paperwhite:7インチ
- 【判断基準】→ 漫画や雑誌(固定レイアウト)をよく読む人なら、画面が大きく情報量が多いPaperwhiteの方が、拡大・縮小の操作が少なくなり快適です。活字メインなら6インチで十分です。
比較③:携帯性とデザイン
もう一つの違いが、本体の「重さ」と「デザイン」です。
- 携帯性(重さ):無印は158g、Paperwhiteは約205gです。この約50gの差は、片手で長時間持つときにはっきりと感じます。「圧倒的な軽さ」は無印の最大の武器です。
- デザイン(ベゼル):無印はディスプレイ面から枠(ベゼル)が一段高くなっているデザインです。一方、Paperwhiteは画面とベゼルに段差がない「フラットベゼル」を採用しており、よりスッキリとした外観です。
| 比較項目 | Kindle (無印) (第11世代) | Kindle Paperwhite (第12世代) |
| 価格(税込) | 19,980円 | 27,980円 |
| 画面サイズ | 6インチ | 7インチ |
| 解像度 | 300ppi | 300ppi |
| 防水機能 | なし | あり (IPX8) |
| 色調調節ライト | なし | あり |
| フロントライト | LED 4個 | LED 17個 |
| ベゼル | 段差あり | フラット |
| 容量 | 16GB | 16GB |
| 重量 | 158g (最軽量) | 205g |
| 充電ポート | USB-C | USB-C |
結論:どっちがおすすめ?
【Kindle 無印】がおすすめな人
- とにかく軽さ・コンパクトさを最重要視する人(158gは正義!)
- 読むのは小説やビジネス書など、活字がメインの人
- お風呂や寝室での特別な読書機能(防水、色調調節)が不要な人
- 予算を2万円以内に抑えたい、初めての電子書籍リーダーを探している人
【【Kindle Paperwhite】にすべき人
- お風呂やキッチンなど、水回りで絶対に読書をしたい人(防水が必須)
- 夜、寝る前にリラックスして読書をしたい人(暖色のライトが欲しい)
- 漫画や雑誌も快適に読みたい人(7インチの大画面が有利)
自分の読書スタイルに「防水」「暖色ライト」「大画面」のどれか1つでも必須ならPaperwhite、そうでなければ軽くて安い「無印」がベストな選択だと思います。
Paperwhiteの12世代とは
「Kindle 無印」を調べていると、比較対象として「12世代」という言葉も目にするかもしれませんね。
この世代番号がちょっとややこしいんですが、2025年現在の現行ラインナップで整理するとこうなります。
- Kindle 無印(現行): 第11世代 (2022年発売 / 2024年10月更新)
- Kindle Paperwhite(現行): 第12世代 (2024年10月発売)
(※注:世代の数え方は資料によって、2021年発売のPaperwhiteを「第11世代」と呼ぶ場合もあり混乱しがちです。ですが、ここではAmazonの最新の販売世代に準拠しています。)
つまり、「Paperwhiteの12世代」というのは、今まさに「無印」と比較対象になっている、最新の7インチ・防水・色調調節ライト付きの上位モデルのことです。特別なモデルという意味ではなく、単に現行のPaperwhiteを指す番号、と捉えてもらえればOKです。
無印セールで安く買う方法
Kindle端末は、絶対にセールで買うのが鉄則です!Kindle 無印(16GB)の通常価格は19,980円ですが、Amazonが年に数回行う大型セールで大幅に値引きされます。
狙い目の大型セールイベント
Kindle端末が安くなる主なセールは以下の通りです。
- プライムデー(7月頃)
- プライム感謝祭(9月か10月頃)
- ブラックフライデー(11月頃)
- 初売りセール(1月)
- スマイルSALE(不定期開催)
いくらになったら「買い」?
過去のセール価格の動向を見ると、狙い目がハッキリわかります。
2025年のセール実績を見ると、通常価格19,980円のKindle 無印は、プライムデーやプライム感謝祭といった主要なセールで14,980円(5,000円割引)で販売されるケースが最も多いです。
【買い時】14,980円(5,000円引き)以下
予測データでは最安値で13,980円(6,000円割引)になる可能性も示されていますが、まずは「14,980円以下」になったら即決して良いタイミングと言えますね。
【注意】昔のセール価格との混同
「前は1万円ちょいで買えたのに」と思う方もいるかもしれませんが、例えば2024年7月のプライムデーで「10,980円」だったのは、価格改定前の古いモデル(当時の通常価格が14,980円)のセールです。
現在の新モデル(通常価格19,980円)が1万円強になる可能性は低いので、1.4万円台でも十分「買い」だと判断するのが賢明です。
※セール価格はあくまで過去の実績や予測です。最新の価格は必ずAmazon公式サイトでご確認ください。
Kindleの日本での終了はいつ?
時々、こういう「サービス終了」に関する不安なキーワードが検索されることがあるみたいですね。電子書籍はデータなので、サービスが終わったら読めなくなるんじゃないか、という不安は当然だと思います。
結論から言いますと、Kindleのサービスが日本で終了するという公式な発表は一切ありませんし、その兆候も全くありません。
AmazonにとってKindleは、単なる端末販売ではなく、電子書籍販売、そして「Kindle Unlimited」という読み放題サービスを連携させる、非常に重要な事業(エコシステム)の一つです。
実際、ストアの規模を見ても、Kindleストアの和書は約700万冊以上と言われており、ライバルの楽天Kobo(約600万冊)を上回る規模を維持しています。2024年にもこうして新モデルを投入していることからも、日本市場から撤退するとは考えにくいですね。
安心して、Kindleライフを楽しんで大丈夫ですよ。
結論:Kindle無印は買いか?
さて、色々見てきましたが、最終的に「Kindle無印」は"買い"なんでしょうか。
私の結論としては、「ほとんどの人にとって、これがベストな選択」だと思います。
かつての「無印」は、「安価だけど性能は妥協する」という、文字通りエントリーモデルでした。でも、現行の第11世代は違います。300ppiの美しい画面、16GBの十分な容量、USB-Cの便利さを備え、「完成されたスタンダードモデル」に堂々と進化しました。
読書体験の核となる「画面の美しさ」は上位モデルと変わらないのに、本体は158gと圧倒的に軽い。この「軽さ」は、毎日カバンに入れて持ち運んだり、寝る前に片手で読書したりする上で、何物にも代えがたい快適さをもたらしてくれます。
以下の3つのニーズのうち、どれか1つでも「絶対に必要!」と思うかどうかで決めてみてください。
あなたの最終判断
- 「お風呂で読みたい(防水)」
- 「寝る前に暖色ライトで読みたい(色調調節)」
- 「漫画を大画面で読みたい(7インチ)」
もし、この3つのどれにも当てはまらない人なら、あえて重くて高価なPaperwhiteを選ぶ理由はありません。軽くてコンパクトで、セールで安く買えるKindle無印が、最も満足度の高い選択になるはずです。
ぜひ、次のAmazonセールを狙って、快適な読書ライフを手に入れてみてくださいね。
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