Kindleで漫画ライフを楽しもうと思った時、多くの人がぶつかるのが「容量」の問題ですよね。「そもそもKindleに漫画って何冊くらい入るの?」「8GBモデルを買おうと思うけど、本当に足りる?」あるいは「16GBと32GB、どっちを選ぶべきか本気で悩む…」そんな声をよく聞きます。
私もKindle Paperwhiteを愛用していますが、小説と違って漫画はデータが重いので、あっという間に容量が足りない状況になりがちです。いざ容量がいっぱいになると、どうやって空き容量を確認すればいいのか、データを削除して大丈夫なのか不安になりますよね。
また、Kindle Unlimitedで容量がいっぱいになったり、SDカードで容量は増やせるんじゃないか、といった疑問も出てくるかなと思います。
この記事では、そんなKindleの漫画容量に関するあらゆる疑問や不安を解消するために、私が調べた情報を分かりやすくまとめました。Kindle選びで失敗したくない人、今まさに容量不足で困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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本記事の内容
- 容量別で漫画が何冊入るかの目安
- 漫画読みに最適なモデル(16GB vs 32GB)
- 容量が足りない時の具体的な対処法
- 容量に関するよくある誤解(SDカードなど)
本ページの情報は2025年11月時点の情報です。最新の配信情報は配信サイトにてご確認ください。
kindleの漫画容量とモデルの選び方
まずは一番気になる「結局、どの容量を選べばいいの?」という疑問に答えていきます。ここがKindle購入時に一番悩むポイントですし、小説メインか漫画メインかで必要な容量が全く違いますからね。
ここを間違えると「買ったばかりなのに、もう容量不足…」なんてことになりかねませんから、しっかり基礎知識を押さえていきましょう。
kindle 漫画は何冊保存できる?
Kindle端末を選ぶとき、「8GB」とか「32GB」とか広告に書いてありますけど、実はその容量をすべて私たちが使えるわけじゃないんです。これはスマホやPCと同じですね。
どんなモデルでも、Kindleを動かすためのオペレーティングシステム(OS)や辞書機能といったシステムファイルが、最初から容量の一部を占有しています。じゃあ、実際に私たちが使える容量(=実質的な空き容量)はどれくらいかというと、目安はこんな感じです。
- 8GBモデル: 実質的な空き容量は、だいたい6GBくらい。
- 16GBモデル: 実質的な空き容量は、約13.3GB程度 が目安になります。
そして肝心の漫画のファイルサイズですが、テキストがメインの小説が1冊あたり数MB程度なのに対して、全ページが画像データとして扱われる漫画はめちゃくちゃ重い。作品(ページ数や画質)にもよりますが、漫画1冊あたり平均85MBくらい と見ておくのが現実的です。これを元に、各モデルに漫画が何冊入るか計算した目安がこちらの表です。
| 広告上の容量 | 実質的な空き容量 (目安) | 漫画 (平均85MB/冊) 保存可能冊数 (目安) |
| 8GB | 約 6.0GB | 約 70冊 |
| 16GB | 約 13.3GB | 約 160冊 |
| 32GB | 約 28.0GB (推定) | 約 350冊 |
| 64GB | 約 58.0GB (推定) | 約 730冊 |
※この数値は「1冊85MB」と仮定した場合の一般的な目安です。
作品のページ数や画質によって1冊あたりのファイルサイズは大きく変動します。特に、カラー版の漫画や高画質の雑誌 、リマスター版 などは1冊で100MBを優に超えることも珍しくありません。そのため、保存可能冊数はこの表よりも少なくなる可能性がある点に注意してください。
8GBモデルは漫画メインには非推奨
上の表を見ると分かる通り、8GBモデルだと漫画は約70冊 がおおよその限界です。「70冊もあれば十分じゃない?」と思うかもですが、これは漫画好きにとってはかなり心許ない数字です。
例えば「ワンピース」や「キングダム」のような長期連載作品は、それだけで100巻を超えています。つまり、8GBモデルでは人気作を全巻ダウンロードしておくことすら難しいんですね。
また、セールの時に気になっていた作品を2〜3シリーズ(各10巻だとしても計20〜30冊)まとめ買いしたら、あっという間に容量の半分近くを使ってしまう計算になります。
もちろん、「Kindleは小説やビジネス書がメインで、漫画は今読みたい数冊だけ持ち歩ければOK」という人なら8GBでも十分機能します。
でも、この記事を読んでくれているあなたは、きっと漫画をメインで読みたい人のはず。漫画メインでKindleを使いたいなら、後で後悔しないためにも、8GBモデルは避けて16GB以上を選ぶのが賢明です。
16GBと32GBはどっちを選ぶべき?
ここが一番の悩みどころですよね。価格も変わってきますし、私も買うときに一番悩んだポイントです。16GB(約160冊 )と32GB(約350冊 )、それぞれのモデルがどんな人に向いているか、私の結論としてはこんな感じで選ぶのがいいかなと思います。
16GB (約160冊 ) がおすすめな人
- 読む漫画は決まった数作品がメイン
- 読み終わった漫画はこまめに削除できる(=ストレージ管理が苦にならない)
- 自宅や職場など、Wi-Fi環境が常にあって再ダウンロードがいつでもできる
- →「管理ができるライトユーザー」向け
32GB (約350冊 ) がおすすめな人
- 漫画をメインで読むヘビーユーザー
- 複数の長編シリーズをまとめて端末に入れておきたい
- 容量管理の手間やストレスをできるだけ省きたい
- 旅行や出張など、オフライン環境(Wi-Fiがない場所)で読むことが多い
- →「容量を気にせず快適に使いたい」すべての人向け
16GBでも160冊入るので、ライトユーザーなら十分かもしれません。ただ、セールでまとめ買いしたり、雑誌を数冊ダウンロードしたりすると、意外とすぐに埋まってしまうのも事実。
そのたびに「あ、容量が…どれか消さないと」と考えるのは、地味にストレスです。その点、32GBなら約350冊も入るので、よほどのヘビーユーザーでない限り、容量を意識する場面はほぼ無くなります。
容量管理の手間やストレスから解放されることを考えると、漫画好きなら最初から32GBを選んでおくのが「標準モデル」として一番快適かなと私は思います。
Paperwhiteの容量ラインナップ
ちなみに、Kindleの主力モデルである「Kindle Paperwhite」(第11世代) は、容量の選び方がちょっとトリッキーなんです。
- Kindle Paperwhite (標準モデル): 容量は16GBです。
- Kindle Paperwhite シグニチャーエディション: 容量は32GBです。(出典:Amazon.co.jp Kindle Paperwhite シグニチャー エディション 製品ページ)
そう、32GBの容量が欲しい場合、自動的に上位モデルの「シグニチャーエディション」を選ぶことになるんです。シグニチャーエディションは、32GBの大容量に加えて、標準モデルにはない「ワイヤレス充電」や「明るさ自動調節機能」も付いてきます。
ワイヤレス充電は置くだけで充電できるので地味に便利ですし、明るさ自動調節は寝室で読むときなどに、周りの明るさに合わせて画面の明るさを自動で変えてくれるので目に優しい機能ですね。
もちろん、その分お値段も上がります(価格差は時期によりますが、5,000円程度 との情報も)。
「純粋に容量だけが欲しいのに…!」という人にとっては悩ましいポイントですが、これがAmazonの戦略なんですね 。32GBの安心感とこれらの付加機能に価格差分の価値を見出せるか、が判断基準になりそうです。
※このほか、最上位の手書き機能付きモデル「Kindle Scribe」では16GB、32GB、64GB 、カラーモデルの「Kindle Colorsoft」も16GBと32GB のラインナップがあります。
SDカードで容量は増やせる?
これも本当によくある疑問なんですが、結論から言います。これは非常に重要なのでハッキリ言いますね。
Kindle電子書籍リーダー(PaperwhiteやScribe、Oasisなど、E Inkのモデルすべて)は、SDカード(microSDカード)スロットを一切搭載していません。
つまり、購入後にストレージ容量を物理的に増設することは絶対に不可能です。だからこそ、最初のモデル選び(8GB/16GB/32GB)がめちゃくちゃ大事なんですね。「足りなくなったら足せばいいや」が通用しないんです。
なんでSDカードが使えると勘違いしやすいの?
それは、Amazonが販売しているもう一つのタブレット「Fireタブレット(Fire HD 8やFire HD 10など)」と混同している可能性が高いです。Fireタブレットは、Kindleのような読書専用端末ではなく、Androidベースの汎用タブレットです。こちらはmicroSDカードに対応しており、Fireタブレットに入れたKindleアプリなら、本の保存先としてSDカードを指定できるんです。
「Kindle電子書籍リーダー」はE Ink(電子ペーパー) を使った読書専用端末、「Fireタブレット」は液晶を使った汎用タブレット、と性能も目的も全くの別物です。E InkのKindle端末ではSDカードは使えない、と覚えておいてくださいね。
kindleの漫画容量が足りない時の対処法
さて、ここからはすでにKindleを持っていて、「もう容量がパンパンだよ!」「ダウンロードしようとしたらエラーが出た!」という人向けに、具体的な対処法を解説します。
データを「削除する」と聞くと、なんだか買った本が消えてしまいそうで怖いイメージがあるかもですが、正しい手順を踏めば全く問題ないので安心してください。むしろ、これがKindleを快適に使うための必須テクニックです。
まずKindleの空き容量を確認
敵を知るにはまず現状把握から。自分のKindleにあとどれくらい空きがあるのか、正確に確認してみましょう。
Kindle端末本体での確認手順
Kindle端末(Paperwhiteなど)での確認方法は簡単です。
- ホーム画面右上の「︙」(縦3点リーダー)をタップします。
- メニューから「設定」をタップします。
- 「端末情報」をタップすると、現在の「空き容量」が大まかに表示されます。
※比較的新しいファームウェア(OS)を使っている場合は、「設定」の中に「空き容量のクリーンアップ」(あるいは「ストレージ管理」のような名前)といったメニューがあり、そこから各コンテンツ(本や漫画)がどれくらいのサイズなのか個別に確認できる場合もあるようです 。
スマートフォン(Kindleアプリ)での確認手順
意外なことに、Kindleアプリ(iPhone/Android)の中から、Kindle端末本体のストレージ容量を確認する方法はありません。スマホの「設定」アプリから確認できるのは、あくまで「スマホ本体に入っているKindleアプリ自体の容量」です。
- iPhoneの場合: 「設定」アプリ →「一般」→「iPhoneストレージ」→ 一覧から「Kindle」をタップ
- Androidの場合: 「設定」アプリ →「ストレージ」→「アプリ」(または「アプリと通知」)→ 一覧から「Kindle」をタップ
Kindle端末の容量を確認したい場合は、必ず端末本体から操作してくださいね。
容量不足を解消する2種類の削除方法
さて、いよいよ容量を空けるために本を「削除」するわけですが、Kindleには全く性質の違う2種類の「削除」があります。ここを間違うと「買った本が二度と読めなくなった!」という最悪の事態になりかねないので、この違いだけは絶対に理解しておいてください。
- 方法A:端末から削除(安全・推奨)
- 方法B:アカウントから永久に削除(危険・非推奨)
私たちが普段「読み終わったから容量を空けたいな」という時に使うのは、必ず「方法A:端末から削除」です。絶対に間違えないでくださいね。
端末から削除(再ダウンロード可能)
これが、Kindleの容量管理における「基本の操作」であり「安全な操作」です。これは、「端末(Kindle本体)のストレージからはデータを消すけど、購入履歴(クラウド)には安全に残しておく」という方法です。
「端末から削除」の仕組み
- 目的: 端末本体の空き容量を確保すること。
- 結果: データは端末から消えますが、Amazonアカウントの購入履歴(クラウド)には安全に残り続けます。
- 再ダウンロード: いつでも可能です。ライブラリの「すべて」タブを見れば表紙が残っており、タップするだけですぐに再ダウンロードできます。
読み終わった漫画や、しばらく読まないシリーズをこの方法で「端末から削除」しておけば、端末の容量はスッキリ。そして、また読みたくなったらWi-Fi環境でサクッと再ダウンロードすればOK。これがKindleの正しい容量管理方法です。
Kindle端末での操作手順
- 「マイライブラリ」を開きます。
- 画面左上のフィルターを「ダウンロード済み」に切り替え(絞り込み)ます。
- 削除したい本の表紙右下にある「︙」(縦3点リーダー)をタップします。
- メニューから「端末から削除」を選択します。
Kindleアプリ(スマホ)での操作手順
- 「ライブラリ」を開きます。
- 画面上部の「ダウンロード済み」にフィルターします。
- 削除したい本を長押しします。
- メニューから「端末から削除」を選択します。
ちなみに、Kindle端末本体からは1冊ずつの削除しかできませんが、KindleアプリやAmazonのウェブサイトからは、まとめて削除することも可能です。
アカウントから永久に削除(非推奨)
さて、こちらが絶対に間違えてはいけない、危険な削除方法です。これは非常に強力で、不可逆な(元に戻せない)削除となります。
- 目的: 購入履歴(ライブラリ)自体から、本を永久に消去すること。
- 結果: 端末からだけでなく、クラウド(Amazonアカウント)からもデータが完全に消えます。
- 再ダウンロード: 永久に不可能になります。もう一度読むには、もう一度お金を出して買い直すしかありません。
「永久削除」は絶対に間違えないで!
この「永久削除」は、操作ミスのリスクが高いためか、Kindle端末やKindleアプリからは実行できません 。
PCやスマホのウェブブラウザでAmazonのサイトにログインし、「アカウントサービス」→「コンテンツと端末の管理」という特別なページから行います。
「もう二度と読まないことが確定しているサンプル本」や「10年前に買った古い雑誌」 などをライブラリから完全に消したい、という特殊な場面以外、絶対に使わないでください。容量を空けたいだけなら、必ず「端末から削除」を選びましょう。
Unlimitedで容量がいっぱい?
「Kindle Unlimited(読み放題サービス)を使ってるけど、容量がいっぱいでダウンロードできない!」という相談もよくあります。この場合、考えられる原因は主に2つあり、混同しやすいので注意が必要です。
原因1:端末の物理ストレージ不足
これは単純に、お使いの端末(8GBや16GB)の容量が、ダウンロードした漫画や本のデータで物理的にパンパンになっている状態です。
解決策: これは通常の容量不足と同じです。上で説明した「方法A:端末から削除」を実行して、端末の空き容量を確保してください。Unlimitedで読み終わった本を「端末から削除」すればOKです。
原因2:KUのダウンロード枠(20冊)の上限
これがKindle Unlimited特有の問題です。KUは、サービス仕様として「一度にダウンロード(利用)できるのは20冊まで」という上限が決められています。
たとえ端末に物理的な空き容量がたっぷりあっても(例えば32GBモデルでまだ半分も使っていなくても)、すでに20冊を利用中の場合、21冊目をダウンロードしようとするとエラーになります。
解決策: 20冊の利用枠を空けるため、今利用している本を「返却(利用を終了)」する必要があります。ここで最大の罠が、「端末から削除」と「返却」は全く違う操作だということです。
「端末から削除」と「返却」の致命的な違い
- 端末から削除:端末からファイルが消えるだけの操作です。端末の容量は空きますが、KUの利用枠(20冊)は消費したまま(空きません)。
- 返却(利用を終了):Amazonに「この本の利用権を返します」と申請する操作です。これにより、利用枠(20冊)が1つ空きます。
KUの枠がいっぱいでダウンロードできない時は、「端末から削除」ではなく、必ず「返却(利用を終了)」の操作を行ってください。
Kindleアプリで本を長押しして「本の利用を終了」 を選ぶか、Amazonサイトの「Kindle Unlimited マイブック」 ページから返却操作を行ってくださいね。
最適なkindleの漫画容量の選び方まとめ
最後に、Kindleの漫画容量について、これまでのポイントを総まとめしておきます。Kindle選びや容量管理の参考にしてください。
Kindle漫画容量選びの結論
- 漫画1冊の容量は平均85MB と重い。小説とは比べ物になりません。
- 8GBモデルの実質容量は約6GB で、漫画だと約70冊 しか入らない計算です。
- 漫画メインで読むなら、8GBモデルは非推奨 。16GB(約160冊 )以上を選びましょう。
- 容量管理の手間やストレスを一切感じたくないヘビーユーザーは、32GB(約350冊 )が標準モデル です。
- Kindle端末はSDカードで容量を増やせません 。購入時の選択が全てです。
- 容量が足りなくなったら、「端末から削除」(クラウドには残る安全な削除 )で空き容量を確保するのが基本操作です。
Kindleは、一度購入すると長く付き合うことになるデバイスです。特に漫画は容量を圧迫しやすいので、ご自身の読書スタイル(どれくらいの頻度で、何冊くらい読むか)をイメージして、少し余裕を持った容量を選ぶのが失敗しないコツかなと思います。
個人的には、今から買うならやっぱり32GBがイチオシです。容量を気にせず、読みたい漫画をどんどんダウンロードできるのは、本当に快適ですよ。ぜひ、ご自身にピッタリの1台を見つけて、快適な漫画ライフを送ってくださいね。
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