Kindleでできることについて詳しく知りたいと考えていませんか?Amazonが提供する電子書籍サービスであるKindleは、多くの方に利用されています。しかし、Kindleの何がそんなにいいのか、具体的なメリットが分からない方もいるでしょう。
また、kindleとは月額料金がかかるサービスなのか、kindle端末の使い方は難しいのか、といった疑問もあるかもしれません。kindle端末いらないという意見や、kindleアプリでできることについても関心が集まっています。
さらに、kindle端末のインターネット接続の必要性や他のアプリは利用できるのか、カラー対応モデルはあるのか、といった具体的な機能に関する質問も多いです。
中には、kindleで生活が変わるといった体験談を聞いて、用途に合ったkindle端末のおすすめモデルを探している方もいるはずです。
一方で、Kindleの欠点は何?という点や、万が一Kindleのサービスは日本でいつ終了するのかといった将来性への不安を感じているかもしれません。
この記事では、そうしたKindleに関するあらゆる疑問に答え、その多機能性と活用法を徹底的に解説します。
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本記事の内容
- Kindleの基本サービスと月額料金
- Kindle端末とアプリの具体的な機能
- 用途別のおすすめKindle端末の選び方
- Kindleの利点、欠点、将来性に関する疑問
本ページの情報は2025年10月時点の情報です。最新の配信情報は配信サイトにてご確認ください。
Kindleの基本とできることの概要
ポイント
- kindleとは?月額料金の仕組み
- Kindleの何がそんなにいいの?
- kindleで生活が変わるほどの利便性
- kindle端末はいらない?アプリでできること
- 用途別kindle端末のおすすめモデル
- 初心者向けkindle端末の使い方
kindleとは?月額料金の仕組み
Kindle(キンドル)とは、Amazonが提供している電子書籍に関連するサービス全体の総称です。多くの方が「Kindle」と聞くと、専用の読書端末を思い浮かべるかもしれませんが、実際には以下の4つの要素が組み合わさって成り立っています。
- Kindleストア(本の購入場所): Amazon.co.jp内で電子書籍を検索し、購入(またはダウンロード)できる専門ストアです。
- Kindle本(電子書籍データ): Kindleストアで購入できる電子書籍のコンテンツそのものを指します。
- Kindleアプリ(本を読むためのソフトウェア): お手持ちのスマートフォン(iPhone/Android)やタブレット、PC(Windows/Mac)に無料でインストールできる読書用アプリです。
- Kindle端末(本を読むための専用デバイス): 読書のためだけに作られた、E Ink(イーインク)ディスプレイを搭載した専用タブレットです。
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参考Kindle版とは?初心者向けに使い方や料金を徹底解説
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ここで最も重要な点は、Kindleサービス自体を利用するために必須となる月額料金は存在しないということです。Kindleストアで読みたい本を1冊ずつ購入する「都度購入」であれば、費用はその本の代金のみで、月額費用は一切かかりません。
一方で、オプションとして2種類の「読み放題サービス」が用意されています。これらに加入する場合にのみ、月額料金が発生します。
1. Prime Reading(プライムリーディング)
Amazonプライム会員の数ある特典の一つとして提供される読み放題サービスです。(Amazonプライム会員の料金は、2025年10月時点で月額600円または年額5,900円です)。対象となる書籍は約1,000冊と少なめですが、プライム会員であれば追加料金なしで利用できます。
2. Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)
こちらは読書に特化した専門のサブスクリプションサービスです。2025年10月時点で月額980円で、小説、ビジネス書、コミック、雑誌など200万冊以上の膨大なラインナップが読み放題となります。(出典:Amazon.co.jp: Kindle Unlimited)
こちらはプライム会員でなくても加入可能で、頻繁に「3ヶ月無料」や「2ヶ月99円」といったお得なキャンペーンが実施されています。
結論として、月額料金がかかるのは「Kindle Unlimited」に任意で加入した場合、あるいは「Prime Reading」を利用するためにプライム会員になった場合のみです。本を個別に買うだけであれば、初期費用や維持費は不要です。
Kindleの何がそんなにいいの?
Kindleの最大の魅力、特に多くの方が「買ってよかった」と評価する専用端末の利点は、「E Ink(イーインク)」と呼ばれる特殊なディスプレイ技術に集約されています。
私たちが日常的に使用するスマートフォンやタブレットは、画面の裏側から光を照射する「バックライト方式」(液晶)や、画素自体が発光する「自発光方式」(有機EL)を採用しています。
これにより、暗い場所でも明るく鮮やかな表示が可能ですが、長時間見続けると光が直接目に入るため、目が疲れやすくなります。
対照的に、E Inkは紙と同じように周囲の光を反射させて文字を表示します。暗い場所で読むために内蔵されているライトも、画面の裏側からではなく「フロントライト方式」を採用しており、画面の表面を均一に照らすため、光が直接目に入りません。
これにより、紙の印刷物と限りなく近い、自然な読書体験が得られます。
このE Ink技術がもたらす主なメリットは、以下の2点にあります。
1. 目が疲れにくい
前述の通り、E Inkは自ら強く発光しないため、ブルーライトなどの刺激が少なく、紙の本を読むのと同等の感覚で長時間の読書に集中できます。
また、液晶画面が苦手とする直射日光の下でも、E Inkは光を反射するため、むしろ文字がくっきりと読みやすくなるという大きな強みがあります。
2. 圧倒的なバッテリー持続時間
E Inkディスプレイのもう一つの驚くべき特徴は、電力消費の少なさです。E Inkは、ページの表示を切り替える(ページをめくる)瞬間にのみ電力を消費します。
一度表示された文字や画像は、電力を全く消費せずに表示し続けることが可能です。そのため、Kindle端末のバッテリーは、例えば「1日30分の読書で数週間持続する」と表現されるほど長持ちします。毎日充電が必要なスマートフォンとは比較になりません。
「読書だけに集中する」という一点において、Kindle端末は他のどのデバイスよりも優れた体験を提供します。
SNSの通知も、ゲームの誘惑もありません。目が疲れず、充電の心配からも解放される。これこそが、多くの読書家に愛され続けるKindleの最大の価値です。
kindleで生活が変わるほどの利便性
Kindleを導入することは、単に「本を電子データで読む」という行為以上の、生活スタイルの変化をもたらします。Kindleが日常生活の様々なシーンで活躍し、読書体験をいかに変えるか、具体例を見ていきましょう。
1. 通勤・通学中
満員電車の中で、分厚いハードカバーや複数の文庫本を持ち歩くのは現実的ではありません。Kindle端末、あるいはスマートフォンにKindleアプリを入れておけば、数百グラムのデバイス一つで何千冊もの書庫を持ち運べます。
片手でページをめくることも容易なため、吊革につかまりながらでも快適に読書を続けられます。
2. 旅行・出張
旅行の準備中、「どの本を持っていくか」で悩む時間はもう必要ありません。Kindle端末一つあれば、長時間のフライトでも、旅先のホテルでも、読みたい本が尽きることはありません。
もし読み終えてしまっても、現地のWi-Fiに接続すれば、その場ですぐに新しい本を購入し、ダウンロードして読み始められます。
3. お風呂でのリラックスタイム
Kindle PaperwhiteやKindle Colorsoftなどの現行モデルの多くは、強力な防水機能(IPX8等級)を備えています。これは、「水深2メートルの真水に最大60分間沈めても有害な影響がない」ことを示す規格です。(出典:Amazon.co.jp ヘルプ: Kindle端末の防水機能)
これにより、半身浴をしながら、リラックスして物語の世界に没頭するという、紙の本では難しかった贅沢な読書体験が可能になります。
防水機能に関する注意点
防水対応は一部のモデル(主にPaperwhiteやそれ以上の上位機種)に限られます。エントリーモデルのKindle(無印)は防水非対応です。また、IPX8等級は真水での試験結果に基づいています。温泉水や海水、石鹸水などがかかった場合は、速やかに真水で洗い流し、完全に乾かす必要があります。特に充電ポートが濡れている状態での充電は、故障の重大な原因となるため絶対に避けてください。
4. 就寝前の読書
Kindle端末はフロントライトを搭載しているため、部屋の電気を消した後でも、パートナーの睡眠を妨げることなく読書を楽しめます。さらに、Paperwhite以上のモデルには「色調調節機能」が搭載されています。
これにより、画面の光を冷たい白色から暖かいアンバー(琥珀色)へと調整でき、睡眠への影響があるとされるブルーライトを大幅にカットして、リラックスした状態で読書を楽しめます。
このように、Kindleは「いつでも、どこでも、どんな体勢でも読書ができる環境」を提供し、私たちの生活における読書の障壁を劇的に下げてくれます。
kindle端末はいらない?アプリでできること
「読書体験の向上には端末が最適だが、本当に必要なのか?」という疑問は、非常に合理的です。結論から言えば、お手持ちのスマートフォンやタブレットに無料の「Kindleアプリ」をインストールするだけで、Kindleの基本的な読書機能はすべて利用可能です。
Kindleアプリは、iOS(iPhone/iPad)、Android、PC(Windows/Mac)など、現在主流のあらゆるデバイスに対応しており、それぞれの公式ストアから無料でダウンロードできます。
Kindleアプリでできることは非常に多機能で、紙の本を超える利便性を提供します。
Kindleアプリの主な読書機能
- 文字の調整: フォントの種類(明朝体、ゴシック体など)やサイズ、行間、余白を、自分が最も読みやすいようにミリ単位で自由に変更できます。
- ハイライトとメモ: 紙の本にマーカーを引くように、気になった箇所を指でなぞるだけでハイライトできます。さらにメモを書き加えることも可能です。ハイライト箇所は一覧で表示できます。
- 辞書・翻訳機能: 読書中にわからない単語が出てきても、その単語を長押しするだけで、内蔵されている辞書(大辞泉など)の意味が瞬時に表示されます。外国語の書籍であれば、翻訳機能(Bing翻訳)も利用できます。
- Wikipedia検索: 固有名詞や歴史的な出来事など、さらに詳しく知りたい情報があれば、長押しから直接Wikipediaで検索できます。ブラウザを開く手間がかかりません。
- ブックマーク(しおり): 複数のページに、いくらでもしおりを挟むことができます。
- ワード検索: 「あの登場人物が最初に出てきたのはどこだっけ?」といった場合に、本の中の特定の単語やフレーズを検索し、該当箇所へジャンプできます。
- 同期機能(Whispersync): これが非常に強力な機能です。最後に読んだページ、ハイライト、メモが、Amazonアカウントを通じてクラウドに自動で保存されます。
例えば、朝の通勤中はiPhoneのKindleアプリで読み進め、会社の昼休みにはPCのKindleアプリで同じ本の続きから読み、夜に帰宅してからはiPadの大画面で続きを読む、といった使い方がシームレスに行えます。
これらの機能だけでも、紙の本と比較して圧倒的に高機能であり、読書体験を豊かにします。
したがって、「まずは電子書籍を手軽に試してみたい」「カラーの雑誌や写真集、マンガをメインに読みたい(E Ink端末はカラー表示が苦手)」「読書以外の機能も一つのデバイスで完結させたい」という方であれば、無理にKindle端末を買う必要はなく、まずは無料アプリから始めるのが最も賢明な選択です。
用途別kindle端末のおすすめモデル
無料アプリの利便性を理解した上で、さらに「読書に集中したい」「目の疲れを極限まで軽減したい」というステップに進みたい方には、専用のE Ink端末が強く推奨されます。
2025年10月現在、Amazonで主に販売されているE Ink端末は、特徴によって大きく4種類(派生モデルを含むと5種類)に分けられます。

モデル名 | 画面サイズ | 解像度 | 防水機能 | 色調調節 | 主な特徴 |
Kindle (無印) | 6インチ | 300ppi | なし | なし | 最も安価で軽量・コンパクト。基本機能は十分。 |
Kindle Paperwhite | 6.8インチ | 300ppi | あり (IPX8) | あり | 防水・色調調節対応。画面が大きく、最も人気のある標準モデル。 |
Kindle Paperwhit シグニチャー エディション | 6.8インチ | 300ppi | あり (IPX8) | あり | Paperwhiteの機能に加え、ワイヤレス充電と明るさ自動調節に対応した上位モデル。 |
Kindle Colorsoft | 6.8インチ | 300ppi (モノクロ) 150ppi (カラー) | あり (IPX8) | あり | カラーE Ink搭載。マンガの表紙や雑誌、図解に適しているが、カラー表示は淡い色合い。 |
Kindle Scribe | 10.2インチ | 300ppi | なし | あり | ペン入力対応。大画面でメモやPDFへの書き込みが可能。 |
用途別のおすすめ
- コストパフォーマンス重視なら: Kindle (無印)「お風呂や寝室で使わない」「とにかく安くE Inkの読書体験を試したい」という方に最適です。解像度は上位モデルと同じ300ppiであり、文字の読みやすさは全く遜色ありません。軽量コンパクトなので持ち運びにも便利です。
- 迷ったらこれ(定番): Kindle Paperwhite画面サイズ(6.8インチ)と機能(防水・色調調節)のバランスが最も良く、ほぼ全てのユーザーにおすすめできる定番モデルです。「お風呂で読みたい」「寝る前にアンバー色のライトで読みたい」というニーズを完璧に満たします。
- 最上の快適性を求めるなら: Kindle Paperwhite シグニチャー エディション基本機能はPaperwhiteと同じですが、ワイヤレス充電(Qi規格対応)と明るさ自動調節機能が追加されています。ベッドサイドの充電器に置くだけで充電でき、部屋の明るさや日差しの変化に合わせて自動で輝度が変わるため、操作の手間が一切ない最上の読書体験を提供します。
- カラーで読みたいなら: Kindle Colorsoft「マンガの表紙やカラーページを色付きで見たい」「図解の多いビジネス書や学習参考書を読みたい」という方に向けた新しい選択肢です。ただし、液晶のような鮮やかな発色ではなく、淡いパステル調の色合いである点には注意が必要です。
- 学習や仕事で使いたいなら: Kindle Scribe10.2インチの大画面とペン入力を備えた最上位モデルです。PDF資料を原寸大に近いサイズで表示し、直接ペンで注釈を書き込むことができます。また、ノート機能も充実しており、学生の講義ノートやビジネスマンのアイデアメモとしても活躍します。
初心者向けkindle端末の使い方
Kindle端末のセットアップや使い方は非常に直感的で、スマートフォンを使ったことがあれば誰でもすぐに慣れることができます。購入後の大まかな流れは以下の通りです。
1. 電源とスリープ
端末下部(モデルにより異なる)にある電源ボタンを使います。短く押すと「スリープモード」になり、画面に広告や本の表紙が表示された状態になります。
E Inkは表示に電力を消費しないため、このスリープ状態でもバッテリー消費はほぼゼロに抑えられます。
読書を再開する際は、もう一度短く押すだけですぐに復帰します。電源を完全にオフにするには、電源ボタンを数秒間長押しします。
2. Wi-Fi設定
初回起動時に、画面の指示に従ってご自宅や公共のWi-Fi(無線LAN)に接続します。本の購入やダウンロード時にのみインターネット接続が必要で、一度端末にダウンロードした本は、機内モードなどオフラインの状態でも無期限で読むことができます。
3. Amazonアカウントへのログイン
すでにお持ちのAmazonアカウントのEメールアドレスとパスワードを入力してログインします。(Amazonで購入時にアカウント連携を済ませておくと、このステップが省略される場合もあります)
4. 本の購入とダウンロード
端末のホーム画面から「ストア」をタップすると、Kindleストアに接続します。読みたい本を探し、購入ボタン(またはKindle Unlimitedの場合は「無料で読む」)をタップします。
購入手続きが完了すると、自動的にダウンロードが開始され、ホーム画面の「ライブラリ」にその本が追加されます。
5. 基本的な読書操作
ライブラリで読みたい本の表紙をタップすると、読書が始まります。
- ページめくり: 画面の右側の広い範囲をタップすると次のページへ、左側の端をタップすると前のページに戻ります。非常に直感的です。
- メニュー表示: 画面の上部(上端から数センチの領域)をタップすると、設定メニューが表示されます。
- 設定変更: メニュー内の「Aa」アイコンをタップすると、フォントの種類やサイズ、行間、明るさ、色温度(対応機種のみ)などを細かく調整できます。
- ホームに戻る: メニュー表示中に「ホーム」アイコンや左上の「←」をタップします。
基本的な操作はこれだけです。ハイライトや辞書機能も、調べたい単語を指で長押しするだけで自動的にポップアップウィンドウが起動します。
Kindle端末でできることの詳細と注意点
ポイント
- kindle端末でインターネット接続の活用
- kindle端末で他のアプリは使える?
- Kindleの欠点は何?カラー非対応?
- Kindleのサービスは日本でいつ終了する?
- 総まとめ kindleでできることの魅力
kindle端末でインターネット接続の活用
Kindle端末(E Ink端末)におけるインターネット接続(Wi-Fi)の主な用途は、Amazonの各種サービスと連携することに限定されます。読書という行為そのものはオフラインで完結しますが、以下の操作を行う際には接続が必要不可欠です。
- Kindleストアでの電子書籍の購入
- 購入済み、またはKindle Unlimited対象書籍の端末へのダウンロード
- 読書位置やハイライト、メモを他のデバイスと同期(Whispersync機能)
- 内蔵辞書データや翻訳データのダウンロード(初回のみ)
- 端末本体のシステムソフトウェア・アップデート
- (対応機種のみ)Audibleのオーディオブックのダウンロード
一方で、多くのモノクロKindle端末には「体験版ブラウザ」という、隠し機能に近い形でウェブブラウザが搭載されています。(※Kindle Colorsoftなど一部の最新モデルでは非搭載の場合もあります)
「体験版ブラウザ」の実用性について
このブラウザは、その名の通りあくまで「体験版」です。E Inkディスプレイの特性上、ページの表示速度やスクロールの反応は、現代のスマートフォンとは比較にならないほど遅く、滑らかさに欠けます。もちろん動画の再生はできません。
また、モノクロ表示のため、カラーでの閲覧を前提にデザインされたウェブサイトは、色の濃淡が分からず非常に見づらくなります。用途としては、緊急時にテキストベースのニュースサイトやWikipediaを確認する程度に限られ、日常的なインターネット閲覧には全く適していません。インターネット接続の主目的は、あくまでKindleストアの利用と本の同期だと考えるべきです。
kindle端末で他のアプリは使える?
これは、Kindle端末の購入を検討する上で非常に重要な注意点です。Kindle(E Ink端末)は「読書専用端末」として設計されています。
スマートフォンやタブレットとは根本的に異なり、Google PlayストアやAppleのApp Storeから任意のアプリをダウンロードしてインストールすることは一切できません。
したがって、LINE、X (Twitter)、Instagram、YouTube、Gmail、各種ゲームアプリなどは全く利用不可能です。
この点が、同じくAmazonが販売するタブレットデバイスである「Fireタブレット」との最大の違いです。
項目 | Kindle端末 (E Ink) | Fireタブレット (液晶) |
主な用途 | 読書専用 | 動画、アプリ、ブラウザ、読書 |
ディスプレイ | E Ink (モノクロまたはカラー) 目に優しい、光の反射が少ない | 液晶 (フルカラー) 鮮やか、動画・ゲーム向き |
目への優しさ | ◎ (紙に近い) | △ (スマホ/PCと同様) |
バッテリー | ◎ (数週間) | △ (数時間~数日) |
アプリの追加 | 不可 | 可能 (Amazonアプリストア経由) |
動画・音楽 | 不可(Audibleの再生は一部可能) | 可能 (Prime Video, YouTubeなど) |
もし、読書だけでなくPrime Videoで動画を見たり、ゲームやSNS、インターネット検索も一つのデバイスで楽しみたい場合は、Kindle端末ではなくFireタブレットを選ぶ必要があります。
FireタブレットはAndroidベースの独自OS(FireOS)を搭載しており、「Amazonアプリストア」から様々なアプリをインストールして楽しむことができます。

Kindleの欠点は何?カラー非対応?
Kindle端末(E Ink)は読書に特化しているがゆえの、スマホやタブレットにはない明確な欠点(デメリット)も存在します。これらを事前に理解した上で、自分の用途に本当に合うのかを判断することが非常に重要です。
1. 動作(レスポンス)の遅さ
E Inkディスプレイは、画面を書き換える速度が液晶に比べて原理的に遅いです。ページをめくる瞬間や、キーボードで文字を入力する際に、一瞬の間(ま)が発生します。
このスマホのようなキビキビとした反応が得られない「もっさり感」は、E Ink端末の最大の欠点であり、人によってはストレスを感じる可能性があります。
2. アプリが使えず汎用性がない
前述の通り、これは欠点であると同時に「読書に集中できる」という最大のメリットでもあります。しかし、汎用性を求めるユーザーにとっては明確なデメリットです。
インターネット閲覧、動画視聴、音楽再生(Audible除く)、他の電子書籍ストア(楽天KoboやDMMブックスなど)のアプリを利用することは一切できません。
3. カラー表示の課題
「Kindleの欠点はカラー非対応であること」と長年にわたり言われてきました。実際、Kindle(無印)、Paperwhite、Scribeといった主要モデルは現在もモノクロ(白黒)表示です。
しかし、2025年現在、「Kindle Colorsoft」というカラーE Inkを搭載したモデルが登場しています。これにより、マンガの表紙や図解、雑誌などを色付きで読めるようになりました。
ただし、このカラーE Ink技術にもまだ課題があります。
カラーE Ink(E Ink Kaleido™ 3)の注意点
発色が淡い: 液晶や有機ELのような鮮やかな「ビビッドカラー(原色)」ではなく、新聞のカラー印刷のような「淡い(パステル調の)色合い」です。色の再現性は4096色とされています。(出典:E Ink社公式サイト Color Technology)
カラー解像度が低い: カラーフィルターを重ねる構造上、カラー表示時の解像度は150ppiとなり、モノクロ表示時の300ppiの半分になります。文字は300ppiで鮮明ですが、カラー部分は少し粗く感じることがあります。
価格が高い: カラーフィルターなどの追加コストがかかるため、同じサイズのモノクロモデル(Paperwhite)と比較して価格が高価になります。
カラー対応は実現しましたが、スマホやFireタブレットのフルカラー液晶で見る雑誌や写真集の鮮やかさとは全く異なる表示品質であることは、購入前に十分理解しておく必要があります。
Kindleのサービスは日本でいつ終了する?
「もしAmazonがKindleサービスを終了したら、今まで購入した電子書籍はすべて読めなくなるのではないか?」という不安は、電子書籍という「ライセンス(利用権)」を購入するモデルに共通する、根源的な課題です。
結論から言うと、2025年10月現在、Amazon Kindleのサービスが日本で終了するという公式な発表や具体的な兆候は一切ありません。
このような噂や不安が定期的に話題に上る背景には、いくつかの個別の事象が誤解や拡大解釈されて伝わっている側面があります。
- 過去の他国でのサービス終了事実として、2023年に「Kindleの中国ストア」が閉鎖されました。これは大きなニュースとなりましたが、Amazonが中国市場から戦略的に撤退したものであり、日本市場とは状況が全く異なります。なお、中国での撤退時も、購入済みの本は(閉鎖後も)ダウンロード可能であり、ライブラリが即座に消滅したわけではありませんでした。
- 一部の関連サービスの終了Kindleのサービス全体ではなく、「Kindle Vella(連載プラットフォーム)」や過去の「PCへのダウンロード機能(DRMフリーのバックアップ機能ではない)」といった、周辺的な機能や小規模サービスが一部終了・変更されることは過去にもありました。これらがサービス全体の終了と誤解されることがあります。
- 特定の古い端末の販売終了「Kindle Voyage」や「Kindle Oasis」といった特定の人気モデルが販売終了(ディスコン)になることはあります。これはあくまで新モデルへの切り替えやラインナップ整理の一環であり、サービス終了とは全く関係ありません。
Amazonは、日本国内の電子書籍市場において最大級のシェアを持つ巨大企業です。その基幹サービスであるKindleを日本市場から突然撤退させるという経営判断は、現時点では極めて考えにくいと言えます。
他の小規模な電子書籍サービスと比較すれば、その安定性・継続性は群を抜いて高いと考えるのが合理的です。過度に心配する必要はないでしょう。
総まとめ kindleでできることの魅力
この記事では、Kindleでできることについて、サービスの仕組みから端末の選び方、具体的な機能や注意点までを網羅的に解説しました。
Kindleは、あなたの読書生活をより豊かで、より便利なものに変える力を持っています。まずは無料のアプリから、その第一歩を体験してみてはいかがでしょうか。
最後に、Kindleの魅力とポイントをリスト形式でまとめます。
ポイント
- KindleはAmazonの電子書籍サービスの総称
- サービス利用自体に月額料金は不要(都度購入なら0円)
- 本はKindleストアで1冊ずつ購入できる
- 月額980円で「Kindle Unlimited」読み放題に加入可能
- プライム会員なら「Prime Reading」が無料で使える
- Kindleアプリ(無料)だけでスマホやタブレットで読書は可能
- Kindle端末は読書専用のE Inkデバイス
- E Inkは目が疲れにくくバッテリーが長持ちする
- Kindle端末は読書に集中できる環境を提供する(通知が来ない)
- 用途別におすすめ端末(無印, Paperwhite, Colorsoft, Scribe)がある
- Kindle端末はインターネット接続がなくても読書できる(ダウンロード後)
- インターネットは本の購入やダウンロード、同期時に使用する
- Kindle E Ink端末に他のアプリはインストールできない
- 動画やゲームが目的ならFireタブレットを選ぶ
- Kindleの欠点は動作が遅いことと汎用性のなさ
- 最新モデル「Kindle Colorsoft」でカラー表示に対応
- ただしカラーE Inkは液晶ほど鮮やかではない
- Kindleの日本サービス終了の予定は現在ない
※クリックすると公式サイトに飛びます。期間内に解約すると料金はかかりません