Amazonで買い物をしていると時折見かける「amazon ゆっくり 配送」。急がない代わりに割引が受けられる便利な選択肢ですが、詳しいやり方や、いざ使おうとすると選べない、あるいは表示が消えたという経験はありませんか?
この記事では、ゆっくり配送の対象商品や割引の仕組み、いつから利用できるのかを解説します。また、時間指定は可能なのか、なぜか早く届く理由、注文したらいつ届くのかといった疑問にもお答えします。
さらに、Amazonの配送を遅くするにはどうしたらいい?という視点から、逆にAmazonで即日配達をするにはどうしたらいい?という急ぎの場合の選択肢まで、網羅的に掘り下げていきます。
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本記事の内容
- Amazonゆっくり配送の基本的な使い方とメリット
- ゆっくり配送が「選べない」「表示されない」ときの原因と対処法
- 急ぎの場合の「お急ぎ便」との違いや使い分け
- サービスの背景にある物流問題とエコな側面
本ページの情報は2025年9月時点の情報です。最新の配信情報は配信サイトにてご確認ください。
amazonのゆっくり配送の基本的な使い方
※画像はイメージです:kamiani作成
ポイント
- amazon ゆっくり配送のやり方
- ゆっくり配送の対象商品は?
- 1%割引の仕組みと条件
- いつから利用できるの?
- 時間指定はできる?
amazon ゆっくり配送のやり方
Amazonの便利な割引オプション「ゆっくり配送」を利用する手順は非常にシンプルで、特別な事前登録などは一切不要です。商品の注文を確定させる最後の画面で、配送方法の一つとして選択するだけで、誰でも簡単に割引の恩恵を受けられます。
初めての方でも迷わないよう、具体的なステップを以下に示します。
- まず、購入したい商品を通常通りショッピングカートに入れ、レジに進みます。
- サインインした後、お届け先住所と支払い方法を順に選択し、「次に進む」のボタンをクリックしてください。
- 注文内容の最終確認画面が表示されます。この画面の中ほどにある「配送オプション」という項目に注目します。
- 通常の「お急ぎ便」や「お届け日時指定便」といった選択肢と並んで、「通常配送(割引あり)」や「ゆっくり配送」といった表記があれば、それが割引対象のゆっくり配送です。このオプションにチェックを入れます。
- 選択後、画面右側の注文合計金額から割引額が差し引かれていることをしっかりと確認し、最後に「注文を確定する」ボタンを押せば完了です。
重要なのは、このオプションが注文手続きの最終段階で初めて表示されるという点です。商品詳細ページやカートの中身を確認している段階では、その商品がゆっくり配送の対象かどうかを判断することはできません。Amazonプライム会員であれば、この便利な割引オプションを追加料金なしで利用することが可能です。
ゆっくり配送の対象商品は?
「ゆっくり配送」は、残念ながらAmazonで販売されているすべての商品に適用されるわけではありません。このサービスを利用するためには、いくつかの重要な条件を満たしている必要があります。
最も基本的な条件として、その商品が「Amazon.co.jp が販売、発送します」と明記されている必要があります。これは、Amazon自身が在庫管理から梱包、発送までを一貫して行う商品を指します。
したがって、Amazonのプラットフォームを利用して第三者の出品者が販売・発送する「マーケットプレイス商品」は、原則として対象外となりますので注意が必要です。
対象となりやすい商品ジャンル
以下のような商品は、比較的ゆっくり配送の対象になりやすい傾向があります。
- 日用品・消耗品: 洗剤やティッシュペーパー、飲料、食品など、定期的に購入するストック品。
- Amazonデバイス: Kindle電子書籍リーダーやFire TV Stick、Echoスマートスピーカーなど、Amazonが自社開発する製品。
- その他: コスメや一部の小型家電、書籍、雑貨など、Amazonの倉庫から直接発送される比較的小さな商品。
- Amazonアウトレット: 一部のAmazonアウトレット商品も対象となることがあります。
対象外となることが多い商品
一方で、以下のような商品はゆっくり配送の対象外となる場合がほとんどです。
- 大型商品: テレビや冷蔵庫といった大型家電、組み立て家具など、特別な配送体制が必要な商品。
- 特殊な商品: 発売前の予約商品や、専門業者による検品・クリーニングが施されたAmazon整備済み品。
- マーケットプレイス商品: Amazon以外の出品者が発送する商品。
- 定期おトク便: すでに割引が適用されている定期おトク便に設定中の商品は対象外です。
ただし、これらの条件はあくまで一般的な目安です。倉庫の在庫状況や物流の混雑具合によっては、対象ジャンルの商品であってもオプションが表示されないこともあります。
最終的には、注文確定画面で選択肢が表示されるかどうかで判断するのが最も確実な方法と言えるでしょう。
1%割引の仕組みと条件
ゆっくり配送を選択することによる最大の魅力は、なんといっても商品代金に対して原則として1%の割引が適用される点にあります。
この割引は、注文確定画面でゆっくり配送のオプションを選択した瞬間に、注文合計金額から即座に差し引かれる仕組みです。例えば、15,000円の小型家電を購入する場合、150円が割引かれる計算になります。
特にPC周辺機器や少し高価な日用品などを購入する際には、より大きな割引額の恩恵を実感できるでしょう。
クーポンやセール価格との併用が可能
この1%割引は、商品ページに表示されている「10%OFFクーポン」などの他の割引プロモーションと併用することができます。例えば、クーポンを適用して割引された価格から、さらに1%が割り引かれるため、非常にお得です。セール価格になっている商品も同様で、セール価格からさらに割引が適用されます。
この割引が実現できる背景には、Amazon側の緻密な物流戦略があります。お急ぎ便のように個別の注文に迅速に対応する場合、配送コストは割高になります。
しかし、配送スケジュールに数日間の余裕を持たせることで、同じ地域への複数の注文を一つのトラックにまとめて積載効率を高めたり、配送ルートを最適化したりすることが可能になります。
このようにして削減できた物流コストの一部を、ユーザーに割引という形で還元しているのです。この取り組みは、大手報道機関でも報じられているように、物流業界全体の効率化にも貢献しています。(参照:Impress Watch)
いつから利用できるの?
Amazonの「ゆっくり配送」は、年間を通していつでも利用できる標準サービスではなく、特定の期間に限定して提供されるキャンペーン的な配送オプションです。
この選択肢がユーザーの注文画面に表示されやすくなるのは、Amazonへの注文が年間で特に集中する、大規模なセールイベントの期間中およびその前後です。
これは、急増する配送需要を平準化し、物流ネットワークへの過度な負担を軽減するための重要な施策と位置づけられています。
具体的には、以下のような繁忙期に「ゆっくり配送」が導入される傾向が強く見られます。
- Amazonプライムデー(例年7月頃に開催)
- Amazonブラックフライデー(例年11月下旬頃に開催)
- 年末年始のホリデーシーズンやサイバーマンデー
- 新生活応援セールなど、その他の大規模セール期間
これらの期間外に注文した場合、「この前は選べたのに、今回は表示されない」という状況が起こり得ます。それはシステムのエラーではなく、対象期間が終了しているためです。
もし、急ぎではない商品の購入を検討しており、少しでもお得に購入したいと考えているのであれば、これらのセール期間を狙って注文することで、ゆっくり配送を選べる可能性が格段に高まります。
時間指定はできる?
結論から申し上げますと、ゆっくり配送を選択した場合、お届け日時はもちろん、時間帯(例:午前中、14時~16時など)を詳細に指定することはできません。
ゆっくり配送は、あくまで「通常のプライム配送よりも遅い、数日間の幅を持たせた期間内にお届けすること」をユーザーが承諾する代わりに割引を受けるサービスです。
注文確定画面で表示されるのは、「9月20日~9月25日にお届け予定」といった、あくまで大まかな期間のみとなります。その期間内の特定の日付や時間帯をピンポイントで選ぶことは、システムの仕様上、不可能となっています。

一方で、自宅に宅配ボックスが設置されている場合や、Amazonが許可している「置き配」サービスを利用することに抵抗がない方であれば、不在時でも荷物を受け取れるため、この時間指定ができないというデメリットは大幅に軽減されます。
ご自身の受け取り環境に合わせて、最適な配送方法を選択することが重要です。
amazonのゆっくり配送の疑問と対処法
※画像はイメージです:kamiani作成
ポイント
- ゆっくり配送が選べない・消えた理由
- ゆっくり配送なのに早いのはなぜ?
- 注文後いつ届く?
- 配送を遅くするにはどうしたらいい?
- 即日配達をするにはどうしたらいい?
ゆっくり配送が選べない・消えた理由
「お得だから使ってみようと思ったのに、ゆっくり配送の選択肢が表示されない」あるいは「商品をカートに入れ直したら表示が消えた」といった経験は、多くのユーザーが直面する問題です。これには、いくつかの明確な原因が考えられます。
ゆっくり配送が選べない・表示されない主な原因
- 対象キャンペーン期間外である
最も多い原因です。前述の通り、ゆっくり配送はプライムデーやブラックフライデーといった繁忙期限定のキャンペーンです。セール期間が終了すると、オプション自体が表示されなくなります。 - 出荷元がAmazonではない
カートに入れた商品がマーケットプレイスの出品者によって発送される場合、このオプションは適用されません。必ず商品ページで「この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します」という記載があるかを確認しましょう。 - 商品自体が対象外である
大型家電、家具、予約商品、Amazon整備済み品、そして定期おトク便に設定している商品などは、物流の都合上、対象外となります。 - 複数の商品をまとめてカートに入れている
これが意外と見落としがちな原因です。カートに複数の商品を一度に入れると、その中に一つでも対象外の商品が含まれていたり、出荷元の倉庫が異なる商品が混在していたりする場合に、システムが最適な配送計画を組めず、ゆっくり配送のオプションが表示されなくなることがあります。
もし選べない状況に陥った場合は、まず商品を1点ずつカートに入れて注文手続きを進めてみることを強くお勧めします。多くの場合、この対処法で問題が解決し、ゆっくり配送の選択肢が再び表示されることがあります。
ゆっくり配送なのに早いのはなぜ?
「ゆっくり配送を選んで数日待つつもりだったのに、翌日や2日後など、驚くほど早く商品が届いた」というケースは、実は頻繁に起こり得ます。これは決してAmazonのシステムエラーや配送業者の間違いではありません。
ゆっくり配送というサービスの「ゆっくり」という言葉は、「Amazonが意図的に配送を遅らせる」ことを保証するものではなく、「お届けが最大で〇日後まで遅くなる可能性を、ユーザー様にご承諾いただく」という意味合いが強いからです。
Amazonの巨大な物流倉庫(フルフィルメントセンター)では、常に膨大な数の荷物が処理されており、AIと人間の連携によって最も効率的な配送計画がリアルタイムで組まれています。
その過程で、たまたま同じ配送エリアへ向かうトラックに空きスペースが生まれた場合、ゆっくり配送に設定されている荷物であっても、その効率的な便に相乗りさせる形で前倒しで発送されることがあるのです。

注文後いつ届く?
ゆっくり配送を選択した場合のお届けまでの具体的な日数については、注文のタイミング、商品の保管倉庫の場所、配送先の地域によって変動しますが、一般的な目安として注文日から約5日から8日後、状況によっては最長で14日後に設定されることがあります。
最も重要なのは、注文を確定する前の最終確認画面で、ご自身のお届け予定日をしっかりと確認することです。配送オプションの項目に「9月20日~9月25日にお届け予定」というように、幅を持たせた具体的な期間が表示されます。
この期間を確認し、納得した上で注文を確定するようにしてください。
注文が完了した後は、通常の注文と同様に、Amazonのウェブサイトやアプリの「注文履歴」ページから、いつでも配送状況(ステータス)を確認することが可能です。
ただし、ゆっくり配送の場合は発送指示が出るまでに時間がかかるため、注文後すぐにステータスを確認しても数日間「未発送」や「発送準備中」のままとなることが一般的です。焦らずに待つようにしましょう。
配送を遅くするにはどうしたらいい?
「すぐに必要ではないので、むしろAmazonからの荷物を意図的に遅く受け取りたい」あるいは「配送業者の方の負担を少しでも減らしたい」と考える場合に、最も適した公式な方法がこの「ゆっくり配送」です。
急を要さない商品を注文する際にこのオプションを積極的に選択することは、ユーザーが割引の恩恵を受けられるだけでなく、社会的な意義も持ちます。
近年、物流業界ではEC市場の拡大に伴う荷物量の急増や、トラックドライバーの労働時間規制が強化された「2024年問題」に代表される、深刻な人手不足と労働環境の問題がクローズアップされています。
ゆっくり配送は、こうした課題に対して消費者側が貢献できる、ささやかで具体的なアクションの一つと言えるでしょう。
実際に、国土交通省も再配達の削減や物流の効率化に向けた国民への協力を呼びかけており、多様な受け取り方法の普及を推進しています。(参照:国土交通省「置き配の現状と実施に向けたポイント」)

即日配達をするにはどうしたらいい?
ゆっくり配送のコンセプトとは全く対照的に、「注文した商品を、可能な限り早く、できれば今日か明日にでも受け取りたい」という緊急のニーズに応えるのが、Amazonプライム会員向けの「お急ぎ便」および「当日お急ぎ便」です。
これらの迅速な配送サービスは、Amazonプライムの会費に含まれる中核的なメリットの一つであり、対象商品・対象エリアであれば、追加料金なしで驚異的なスピードの配送を享受できます。
各配送オプションの特徴を改めて比較してみましょう。
配送オプション | 特徴 | プライム会員料金 | どのような人に向いているか |
ゆっくり配送 | お届けまで数日間の余裕を持たせる代わりに1%割引が適用される | 無料 | 少しでもお得に購入したい、急いでいない人 |
お急ぎ便 | 注文から1~3日以内など、最短で翌日にお届けされる標準的な速い配送 | 無料 | 特に指定はないが、なるべく早く欲しい人 |
当日お急ぎ便 | 午前中の注文などで、対象エリアであれば注文したその日のうちに届く | 無料 | とにかく今すぐ商品が必要な人 |
お届け日時指定便 | 特定の日付と時間帯を指定して、確実に受け取ることができる | 無料 | 在宅時間が限られており、確実に受け取りたい人 |
このように、Amazonではユーザーのライフスタイルやその時々の多様なニーズにきめ細かく応えるため、スピードを最優先する配送から、コストと環境への配慮を重視した配送まで、複数の選択肢が戦略的に用意されています。
ご自身の状況に応じてこれらの配送方法を賢く使い分けることが、Amazonをより便利に、そしてお得に活用するための重要なコツと言えるでしょう。
まとめ:amazonのゆっくり配送の活用法
※画像はイメージです:kamiani作成
この記事では、Amazonの「ゆっくり配送」について、その仕組みから使い方、メリット、そして注意点に至るまで、多角的に詳しく解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをリスト形式で簡潔に振り返ります。
ポイント
- ゆっくり配送は注文確定画面で選択可能な配送オプションである
- 急がない代わりに商品代金が原則として1%割引される点が最大のメリット
- プライムデーやブラックフライデーなど大規模セール期間中に表示されやすい
- 対象商品は「Amazon.co.jp が販売、発送します」と記載されたものに限られる
- 大型商品や予約商品、マーケットプレイスの第三者が出荷する商品は対象外
- 表示されているクーポンとの併用が可能でさらにお得になる場合がある
- お届け日時の詳細な指定はできず、数日間の幅を持たせた期間でのお届けとなる
- 物流倉庫の状況によっては通常配送と変わらないスピードで早く届くこともある
- 選べない、または表示が消えた場合は対象期間外や対象外商品などの原因が考えられる
- 複数の商品をまとめず1点ずつ注文手続きをすると表示されることがある
- 配送を意図的に遅らせたい場合に最も適した公式の方法である
- 物流負荷の軽減やCO2排出削減に貢献できるというエコな側面も持つ
- 急いでいる場合はプライム特典の「お急ぎ便」や「当日お急ぎ便」を利用する
- 自分の都合や商品の緊急度に合わせて配送方法を賢く使い分けるのが重要
- 不在時でも受け取れるよう、あらかじめ置き配設定をしておくとさらに便利に使える
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