音楽のサブスクを始めたいけれど、アマゾンとラインのどちらにすべきか決められない。そんな状態ではありませんか。
この2つはそもそも目指しているものが違います。
曲を良い音で聴くためのサービスと、音楽を友達との会話に使うためのサービスです。この記事では違いを整理して、自分に合うほうを選べるようにします。
記事のポイント
- 高音質に対応しているのはアマゾンだけ
- ただし高音質はギガを大量に使う
- LINEのプロフィールや着信音はライン限定
- どちらも無料で試してから決められる
曲の幅と音質ならアマゾン、共有とカラオケならライン
先に結論を言います。
アマゾンは音楽そのものを良い環境で聴くために作られています。高音質に対応し、扱う曲の幅も広めです。
ラインはLINEというアプリと組み合わせて使うことを前提にしています。プロフィールに曲を設定したり、カラオケで遊んだりできます。
つまり「どちらが優れているか」ではなく「音楽をどう使いたいか」で決まります。
Amazonの各サービスの位置づけはAmazonのサブスクを比較した記事で整理しています。
料金のかかり方が違う
まず費用の構造から見ていきます。
金額そのものより、何によって変わるかを押さえてください。
申し込む経路で金額が変わる
ラインは申し込む場所によって金額が変わります。
スマートフォンのアプリから申し込むと、アプリストアの手数料が上乗せされるためです。
ウェブ上の公式ストアから申し込むほうが負担は軽くなります。
アマゾンにはこの差はありません。
プライム会員かどうかで変わる
アマゾン側は、プライム会員だと料金が下がります。
すでに会員なら、その差額分だけ有利になります。
また、オーディオブックの特典が付くプランと付かないプランに分かれており、選び方で金額が変わります。
金額は変更されることがあるため、最新の料金は必ず公式サイトで確認してください。
家族で使う場合の条件
どちらにも複数人で使えるプランがあります。
ただし条件が違います。
| メンバーの条件 | |
|---|---|
| アマゾン | 同じ国に住んでいることが条件。年齢の下限もある |
| ライン | LINEの友だちから招く形。同居や年齢の制限は緩い |
実際に一緒に住んでいない相手と分け合いたい場合、ラインのほうが仕組み上は合います。
音質とデータ通信量の違い
ここが2つの最も大きな差です。
そして見落とされやすい落とし穴もあります。
アマゾンは標準・HD・Ultra HDから選べる
アマゾンは追加の費用なしで、CDと同等かそれ以上の音質で聴ける仕組みを持っています(出典:Amazon公式のHDとUltra HDの音質に関するヘルプ)。
立体的に聴こえる音源にも対応しています。
良いイヤホンやスピーカーを持っているなら、この差は分かります。
ラインは圧縮された音源のみで、高音質の区分はありません。
アマゾン側の音質は、次の段階に分かれています。
| 区分 | 中身 |
|---|---|
| 標準(スタンダード) | 圧縮された音源。通信量を抑えられる |
| HD | 圧縮で失われる情報がないロスレス音源 |
| Ultra HD | HDよりさらに情報量が多い音源 |
| 空間オーディオ | ドルビーアトモスや360 Reality Audioでマスタリングされた音源 |
スタンダードと何が違うのかという疑問は、この表の1段目と2段目以降の差だと考えてください。標準は圧縮された音源で、HD以降は圧縮による欠落がありません。
ただし、Amazonの案内では、HD・Ultra HD・空間オーディオはワンデバイスプランでは利用できないとされています。安いプランを選ぶと、高音質の部分がそのまま使えません。
どの段階まで必要かは、使っているイヤホンやスピーカーによって変わります。Amazon Music Unlimitedの無料期間のうちに、同じ曲を標準とUltra HDで聴き比べておくと判断できます。
高音質はギガを大量に使う
ただし、良いことばかりではありません。
最高音質で聴き続けると、動画を見ているのと変わらない量のデータを消費します。
外出先でそのまま再生していると、あっという間に通信量の上限に達します。
アマゾンを外で使うなら、必ず設定を確認してください。
モバイル通信のときだけ音質を下げるか、自宅のWi-Fiで曲をダウンロードしてから持ち出す運用が必要です。
ラインは通信量が読みやすい
ラインは最高音質でも圧縮された音源なので、消費するデータ量が安定しています。
スマートフォンとワイヤレスイヤホンで聴く分には、音質の不満も出にくい水準です。
通信量を気にせず使いたいなら、こちらのほうが扱いやすくなります。
それぞれにしかない機能
音楽を聴く以外の部分で、両者ははっきり分かれます。
ここが選択の決め手になることも多い部分です。
LINEのプロフィールと着信音
ラインの最大の特徴です。
LINEのプロフィール画面に好きな曲を設定できます。
また、LINEの通話でかかる音や、相手に聴かせる音も自分で選べます。
これらは有料プランに入っている人だけが使える機能です(出典:LINE MUSIC公式のサービス紹介ページ)。
カラオケの採点
曲のボーカルを下げてカラオケにする機能と、歌を採点する機能があります。
結果をそのまま友達に送れるので、遊びとして使えます。
採点の機能を使うには有線のイヤホンが必要です。
ワイヤレスイヤホンや本体のスピーカーでは動きません。持っていない場合は使えないので注意してください。
音声操作と車での再生
ここからはアマゾン側の強みです。
スマートスピーカーに話しかけて曲を流せます。
車のディスプレイと連携する仕組みにも対応しているため、運転中に手を使わず操作できます。
家や車で音楽をかける時間が長いなら、この差は毎日効いてきます。
オーディオブックが付く
アマゾンには、毎月1冊分の本を音声で聴ける特典が付くプランがあります。
移動中や家事の合間に本を聴きたい人にとっては、音楽以外の価値が乗る形です。
この特典が不要なら、付かないほうのプランを選べば費用を抑えられます。
どのプランが自分に合うかは、申し込み画面を見ると分かります。
\プランの違いを実際の画面で確かめる/
無料でどこまで使えるか
どちらにも無料で使える範囲があります。
ただし制限のかけ方が正反対です。
アマゾンは曲を選べない
アマゾンの無料の範囲では、聴きたい曲を指定して再生できません。
ジャンルや似た系統の曲が自動で流れる形になります。
作業中のBGMには使えますが、「この曲が聴きたい」という使い方はできません。
プライム会員に付いてくる範囲でも、選んで聴ける曲は限られます。
ラインは30秒だけ
ラインは逆で、どの曲でも検索して指定できます。
ただし1曲につき30秒しか再生されません。
曲を探す用途には使えますが、聴く用途には足りません。
プロフィールに設定する曲を選ぶ、話題の曲を確認するといった使い方に向いています。
どっちを選ぶか
ここまでの違いを踏まえて、判断の目安をまとめます。
アマゾンが向いている人
- すでにプライム会員である
- 良いイヤホンやスピーカーを持っている
- 家や車で音楽をかける時間が長い
- 洋楽や幅広いジャンルを聴く
- 本を音声で聴くことにも興味がある
音楽を聴くこと自体を良くしたいなら、こちらです。
学生の場合は料金の区分が変わります。条件はAmazon Music Unlimitedの学割を解説した記事にまとめています。
ラインが向いている人
- LINEを毎日使っている
- プロフィールや着信音を設定したい
- カラオケの採点で遊びたい
- クレジットカードを持っていない
- 通信量を気にせず使いたい
ラインは支払い方法の選択肢が多く、コンビニで買えるカードでも続けられます。
音楽を友達とのやり取りに使いたいなら、こちらが合います。
迷ったら、まず無料で試してから決めてください。普段聴く曲が入っているかを確かめるのが確実です。
金額は変更されることがあるため、最新の料金は必ず公式サイトで確認してください。
\聴きたい曲があるか検索してみる/
一度やめてから戻る場合の条件はAmazon Music Unlimitedの再登録について解説した記事で扱っています。
2つの音楽サービスに関するよくある質問
音質が良いのはどちらですか
アマゾンです。
CDと同等かそれ以上の音質に対応しており、立体的に聴こえる音源もあります。
ただし高音質で外出先で聴くと、データ通信量を大量に消費します。
LINEのプロフィールに曲を設定できますか
ラインのほうだけです。
プロフィールのBGMや、通話の着信音を設定できます。
これらは有料プランに入っている人が使える機能です。
無料でずっと使えますか
どちらも無料の範囲はありますが、制限があります。
アマゾンは聴きたい曲を指定できず、自動で流れる形になります。
ラインは曲を指定できますが、1曲30秒しか再生されません。
クレジットカードがなくても使えますか
ラインのほうが選択肢は多くなっています。
コンビニで買えるカードや、携帯料金と合算する方法に対応しています。
アマゾンも携帯料金との合算などに対応していますが、条件は申し込み画面で確認してください。
2つの音楽サービスの比較まとめ
アマゾンとラインは、同じ音楽サービスでも目的が違います。
アマゾンは高音質に対応し、スマートスピーカーや車との連携も強いのが特徴です。ただし高音質で外出先で聴くと通信量を大量に使うため、設定の確認が欠かせません。
ラインはLINEとの連携が中心で、プロフィールのBGMや着信音、カラオケの採点といった機能が使えます。通信量も安定しています。
料金は、ラインが申し込む経路で変わり、アマゾンはプライム会員かどうかで変わります。
家族や友人と分け合いたい場合は、条件が緩いラインのほうが合うことがあります。
そして決める前に、普段聴く曲が入っているかを無料の範囲で確かめてください。ここが合わないと、他の条件が良くても続きません。
なお、料金や配信されている曲は変更されるため、最新の内容は各公式サイトで確認してください。




