Amazonの自動配信メールという件名や差出人からの連絡が届き、どう対応すべきか戸惑っていませんか?
身に覚えのない注文確認メールや、アカウントの情報を更新する必要がありますといった通知が突然届くと、それが本物なのか不安になるのも無理はありません。
最近では、amazonからショートメールがきたというケースも増えており、迷惑メールが毎日くる状況にストレスを感じている方も少なくないでしょう。なぜAmazonを装った偽メールがくるのか、その目的と手口は巧妙化しています。
この記事では、Amazonを装った不審メールの見分け方はもちろん、迷惑メールがしつこい場合の対処法、さらには不要なAmazonの自動配信メールを止めたいと考えている方のために、具体的で実践的な情報を網羅的に解説します。
覚えがない通知に慌てて対応する前に、まずはこの記事で正しい知識を身につけ、ご自身のアカウントをしっかりと守りましょう。
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本記事の内容
- Amazonを装う迷惑メールの具体的な手口
- 本物のメールと偽物を見分けるためのチェックポイント
- 迷惑メールが届いた際の正しい対処法
- アカウントを不正利用から守るためのセキュリティ設定
本ページの情報は2025年10月時点の情報です。最新の配信情報は配信サイトにてご確認ください。
届いたAmazonの自動配信メールは本物?手口と見分け方
ポイント
- なぜAmazonを装った偽メールがくるの?
- そのメールは本当に本物?
- Amazonを装った不審メールの見分け方は?迷惑メール例
- 身に覚えのない注文確認メールが届いた時の対処法
- アカウントの情報を更新する必要がありますメールとは
- amazonからショートメールがきた時の注意点
なぜAmazonを装った偽メールがくるの?
Amazonを装った迷惑メールがあなたの元に届く最大の理由は、受信者の個人情報や金銭を詐取することを目的とした、悪意のある第三者による「フィッシング詐欺」と呼ばれるサイバー攻撃の一環です。
国内で絶大な知名度と利用者数を誇るAmazonの名前を騙ることで、多くの人が「自分に関係のあることだ」とメールを開封し、結果として騙されてしまう可能性を最大限に高めているのです。
攻撃者があなたのメールアドレスを入手する経路は多岐にわたります。例えば、過去に利用した他のウェブサービスから情報漏洩が発生し、その際に流出したメールアドレスリストが不正に売買されているケース。
あるいは、専門の業者がツールを用いてリストを収集・販売している場合もあります。
さらに、単純な文字列の組み合わせ(例:taro.yamada@example.com)をプログラムで自動生成し、実在するかどうかを問わず無差別に大量送信しているケースも少なくありません。
そのため、Amazonを利用した経験が全くない人の元にも、こうした偽メールが届くことがあるのです。
フィッシング詐欺攻撃者の主な目的
- アカウント情報の詐取:ID(メールアドレス)とパスワードを盗み出し、Amazonアカウントを乗っ取ります。乗っ取ったアカウントで勝手に高額な商品を購入したり、登録情報を悪用したりします。
- 金銭的被害:偽サイト上でクレジットカード情報(カード番号、有効期限、セキュリティコード)や銀行口座情報を入力させ、不正に金銭を引き出したり、決済に利用したりします。
- 個人情報の収集:住所、氏名、生年月日、電話番号といった詳細な個人情報を盗み出し、他の詐欺行為や犯罪に利用するための名簿を作成します。
このように、攻撃者は受信者を言葉巧みに騙して偽サイト(フィッシングサイト)へと誘導し、そこで重要な情報を入力させることを最終目標としています。
「アカウントが停止します」「至急ご確認ください」といった緊急性を煽る件名や内容で、受信者に冷静な判断をさせないように仕向けるのが、彼らの常套手段なのです。
そのメールは本当に本物?
Amazonを名乗るメールが届いた際、「これは詐欺かもしれない」とまず疑ってかかる冷静な姿勢が、あなた自身を守る上で非常に重要になります。
近年のフィッシングメールは、Amazonのロゴを無断で使用したり、公式サイトの文面をコピー&ペーストしたりすることで、デザインや文章が非常に精巧に作られています。そのため、一見しただけでは本物と見分けるのが極めて困難なケースが増加しています。
しかし、どんなに巧妙に作られた偽メールであっても、本物かどうかを100%確実に見分けるための、最も安全で信頼性の高い方法が存在します。
それは、メール本文に記載されているリンクやボタンは絶対にクリックせず、いつも利用しているAmazonの公式サイトや公式アプリから直接「メッセージセンター」を確認するというシンプルな行動です。
Amazonがユーザーに対して送信した注文確認、発送通知、その他重要なお知らせは、過去に送受信した全てのメッセージが「メッセージセンター」に履歴として保存されています。つまり、あなたの受信トレイに届いたメールの内容が、このメッセージセンターに存在しなければ、そのメールは間違いなく偽物だと断定できるのです。少しでも「怪しいな」と感じたら、まず公式の場で事実確認をする習慣をつけましょう。
Amazon公式サイトでのメッセージセンターの確認手順は以下の通りです。
メッセージセンター確認の3ステップ
- メール内のリンクからではなく、ご自身でブックマークしたURLや、Googleなどの検索エンジンで検索した公式サイトからAmazonにアクセスし、ログインします。
- トップページ上部の人型アイコンのメニューから「アカウントサービス」を選択します。
- アカウントサービスページ内にある「Eメールとメッセージ」の項目から「メッセージセンター」を選択し、受信メッセージの一覧を確認します。
この正規の手順を踏むことで、フィッシングサイトにアクセスしてしまうリスクを限りなくゼロに近づけることが可能です。たとえメールの内容に心当たりがあったとしても、「念のため公式サイトで確認しよう」という一手間を惜しまないでください。
Amazonを装った不審メールの見分け方は?迷惑メール例
メッセージセンターでの確認が最も確実な方法ですが、メールそのものから偽物である可能性を判断するためのチェックポイントもいくつか存在します。
日々送られてくる巧妙な手口に騙されないために、以下の点を注意深く観察する癖をつけましょう。
フィッシング詐欺を目的とした迷惑メールには、受信者の不安や焦りを煽り、冷静な判断力を奪うような件名が使われる傾向があります。以下は、フィッシング対策協議会でも注意喚起されている、実際に報告の多い迷惑メールの件名例です。
実際に報告されている迷惑メールの件名例
- 【重要なお知らせ】お客様のお支払い方法が承認されません
- Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります
- あなたのアカウントは一時的に停止されています
- Amazonアカウントのセキュリティ更新が必要です
- [重要]:お客様のプライム特典が現在利用できません
- アカウントのロックを解除するために、情報を更新してください
これらのメールは、「本日中にご確認いただけない場合、法的な手続きをとることがあります」といった脅迫的な文言を添えて、至急の対応を促すことで偽サイトへ誘導しようとします。
以下に、本物のメールと偽物のメールの具体的な違いを表形式で詳しくまとめました。
本物のメールと偽物のメールの具体的な違い
| チェック項目 | 本物のAmazonメール | 偽メール・迷惑メール |
| 差出人メールアドレス | 末尾が「@amazon.co.jp」「@amazon.jp」「@amazon.com」など、Amazon公式サイトで公開されているドメインになっている。 | 全く無関係な文字列のドメイン(例:@akkuLe.com)や、一見すると公式に見せかけた紛らわしいドメイン(例:@amazon-security.net)になっている。 |
| 宛名 | 原則として、アカウントに登録している氏名(例:山田 太郎 様)が正確に記載されている。 | 「お客様各位」「Amazon お客様」「(あなたのメールアドレス)様」など、宛名が不特定多数向けになっていたり、個人を特定できていなかったりすることが多い。 |
| 日本語の表現 | 文法的に正しく、自然で丁寧な日本語が使われている。 | 機械翻訳にかけたような不自然な言い回し、漢字の間違いや誤字脱字、おかしな句読点の使い方(例:文末が「、」で終わる)が見られることがある。 |
| リンク先のURL | リンクにマウスカーソルを合わせる(スマートフォンの場合はリンクを長押しする)と表示されるプレビューURLが「https://www.amazon.co.jp/」など、正規のドメインで始まっている。 | 全く関係のないランダムな文字列のURLや、数字の羅列(IPアドレス)、あるいは公式に見せかけた偽のURL(例:http://amazon.co.jp.xyz.com/)になっている。 |
ただし、最近の偽メールはこれらの点を非常に巧妙に偽装しているケースも増えています。例えば、差出人名を偽装したり、文章を公式サイトからそのまま引用したりすることもあります。
そのため、どれか一つの要素だけで判断するのではなく、複数のポイントを総合的に見て判断し、少しでも怪しいと感じる点があれば、前述のメッセージセンターでの確認を徹底することが最も安全な対処法です。
身に覚えのない注文確認メールが届いた時の対処法
ある日突然、身に覚えのない高額な商品や、見知らぬ商品に関する注文確認メールが届くと、「誰かが自分のアカウントを不正に利用して注文したのでは?」と強い不安に駆られます。
しかし、ここでも慌ててメール本文中の注文キャンセルや詳細確認のリンクをクリックしてはいけません。これもまた、あなたの貴重な情報を盗み出すためのフィッシング詐欺の典型的な手口だからです。
このような偽の注文確認メールが届いた場合の、冷静かつ正しい対処法は以下の通りです。
偽の注文確認メールへの正しい対処手順
- メールは完全に無視する:メールに記載されている注文内容、注文番号、リンク、添付ファイルはすべて偽物です。犯人はあなたの反応を待っています。返信したり、リンクを開いたりせず、可能であればメールサービスが提供する「迷惑メールとして報告」機能を使って報告した上で削除しましょう。
- 必ず公式サイトで注文履歴を直接確認する:メールからではなく、必ずご自身で登録しているブックマークや公式アプリからAmazonにログインし、アカウントサービス内にあるご自身の「注文履歴」を直接確認してください。
- 注文履歴に該当がなければ詐欺と確定:公式サイト上の正規の注文履歴に、メールに記載されていた注文が存在しなければ、そのメールは100%詐欺であると確定します。あなたのアカウントは不正利用されておらず、何も心配する必要はありません。
万が一、公式サイトの注文履歴に身に覚えのない注文が実際に記録されていた場合は、第三者によってあなたのアカウントに不正アクセスされた可能性が極めて高い状況です。
その際は、被害の拡大を防ぐため、直ちにパスワードを変更し、Amazonのカスタマーサービスに連絡して事情を説明し、対応を相談してください。
アカウントの情報を更新する必要がありますメールとは
「お客様のアカウント情報を更新する必要があります」「お支払い方法を更新してください」といった内容のメールも、フィッシング詐欺において非常に頻繁に用いられる手口の代表格です。
これらのメールは、「お客様のクレジットカードの有効期限が切れました」「セキュリティシステムが異常を検出したため、アカウントを一時的にロックしました」などと、もっともらしい理由を偽って受信者の不安を煽ります。
そして、アカウント情報や支払い情報の再入力を促す偽のウェブサイトへ誘導し、入力された情報を丸ごと盗み出すことを目的としています。
特に注意すべき危険な文言
「このまま放置するとアカウントが永久にロックされます」「24時間以内に情報を更新しない場合、すべてのサービスが利用できなくなります」といった、極端な緊急性や強い危機感を煽る表現が含まれている場合は、詐欺である可能性が非常に高いと判断できます。これは、受信者に冷静に考える時間を与えず、反射的に行動させようとする攻撃者の典型的な心理的トリックです。
ここで改めて強調しますが、AmazonがEメールを通じて、パスワードやクレジットカードの全番号、銀行口座情報といった極めて機密性の高い個人情報の入力を直接求めることは絶対にありません。
支払い情報の確認や更新が必要な場合も、必ずAmazon公式サイトへご自身でログインし、「アカウントサービス」内にある「お客様の支払い方法」の項目から安全に手続きを行うのが唯一の正しい手順です。
メールで情報の更新を促された場合も、その指示には絶対に従わず、まずは公式サイトにログインして、何か重要なお知らせ(アラート)が表示されていないかを確認するようにしてください。
公式サイト上に何も通知がなければ、そのメールは偽物と判断して間違いありません。
amazonからショートメールがきた時の注意点
近年、従来型のEメールだけでなく、SMS(ショートメッセージサービス)を利用したフィッシング詐欺、通称「スミッシング(Smishing)」も社会問題として深刻化しています。
Amazonを名乗り、「プライム会費の未納料金があります」「お客様の荷物をお届けしましたがご不在でした。
下記URLからご確認ください」といった内容で、偽サイトへ誘導するURLを記載したSMSが、不特定多数の携帯電話番号宛に送られてくるケースが多数報告されています。
スマートフォンは常に手元にあり、通知から手軽にURLをタップしやすいため、Eメール型の詐欺よりも被害に遭いやすい傾向があり、特に注意が必要です。
AmazonがユーザーにSMSを送信するのは、主に「2段階認証の際に使用するワンタイムパスワード(確認コード)」「商品の出荷通知」「お届け予定日時や配達完了の通知」など、非常に限定的な用途に限られます。
アカウント情報の更新や支払いを要求する内容、あるいは個人情報の入力を求めるURLがSMSで送られてくることは通常ありません。
もしAmazonを名乗る不審なSMSが届いた場合は、以下の点に注意して冷静に対応してください。
- URLは絶対にタップしない:記載されているURLは、ほぼ確実にフィッシングサイトへの入り口です。タップしただけで不正なアプリが自動的にインストールされる危険性もゼロではありません。
- 記載された電話番号に返信・電話しない:本文中に記載されている問い合わせ先の電話番号も偽物である可能性が高いです。こちらから連絡することで、さらなる詐欺に巻き込まれる危険があります。
- メッセージを削除・ブロックする:最も安全な対処法は、何もせずにメッセージを削除することです。可能であれば、お使いのスマートフォンの機能で送信元の番号をブロック(着信拒否)設定しましょう。
心当たりのないSMSは、詐欺である可能性が極めて高いと常に認識し、URLをタップする前に一度立ち止まって考える慎重さが、あなた自身を守ることにつながります。
Amazonの自動配信メールを騙る詐欺への対策と対処法
ポイント
- 覚えがない請求がきた場合の確認方法
- 迷惑メールが毎日くる場合の対策
- しつこい迷惑メールの対処法とは
- Amazonの自動配信メールを止めたい場合
- 安全なAmazonの自動配信メールの見極め方
覚えがない請求がきた場合の確認方法
「料金未納のため、本日中にご連絡なき場合は法的手続きに移行します」といった、覚えがない請求に関するメールやSMSが届いた場合、強い不安や焦りを感じるかもしれませんが、これもまた典型的な架空請求詐欺の手口です。
脅迫めいた強い文言で心理的に追い込み、冷静な判断をさせないようにするのが目的ですので、絶対に焦ってはいけません。
繰り返しになりますが、このような状況で最も重要かつ効果的な行動は「公式サイトでの客観的な事実確認」です。
メールやSMSに記載された請求内容や連絡先といった情報は一切信用せず、以下の正規の手順でご自身のアカウント状況を確認してください。
正規ルートでの確認手順
- お使いのブラウザに登録しているブックマーク、または信頼できる検索エンジン経由でAmazonの公式サイト、あるいは公式アプリを開きます。
- ご自身のアカウントにメールアドレスとパスワードでログインします。
- アカウントサービスの中から「注文履歴」や「Amazonプライム会員情報」のページを隅々まで確認します。
本当に支払いが必要な未払いの料金があれば、公式サイトのアカウントサービス内に必ずその旨が明確に表示されます。そこに何も記載がなければ、あなたのもとに届いた請求は100%架空のものであり、支払う義務は一切ありません。
速やかにメールやSMSを削除し、着信拒否設定を行いましょう。
万が一、情報を入力・送信してしまった場合の緊急対応
もし偽サイトとは知らずにクレジットカード情報やパスワードなどを入力してしまった場合は、被害を最小限に食い止めるための迅速な行動が求められます。
・パスワードを入力した場合:直ちに公式サイトからパスワードを変更してください。他のサービスで同じパスワードを使い回している場合は、そちらも全て変更しましょう。
・クレジットカード情報を入力した場合:一刻も早くご利用のカード会社に電話で連絡し、フィッシング詐欺に遭った旨を説明してカードの利用停止手続きを行ってください。
金銭的な被害が発生した場合や、深刻な個人情報の流出が疑われる場合は、最寄りの警察署や各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口に相談することも重要な選択肢です。
迷惑メールが毎日くる場合の対策
Amazonを装った迷惑メールが毎日、あるいは日に何通も頻繁に届くようになると、メールチェックのたびに不快な思いをし、非常に煩わしいものです。このような状況を能動的に改善するためには、受信側で設定できる技術的な対策が有効です。
現在主流のメールサービス(Gmail, Outlook, Yahoo!メールなど)や、携帯キャリア(docomo, au, SoftBankなど)が提供するメールサービスには、標準で高機能な迷惑メールフィルター機能が備わっています。
このフィルターの強度を「高」に設定したり、特定の差出人アドレスや件名に含まれるキーワードを指定して受信拒否リストに追加したりすることで、迷惑メールの多くを自動的に専用の迷惑メールフォルダに振り分ける、あるいは受信自体をブロックすることが可能です。
迷惑メールフィルターの効果的な活用法
- 「迷惑メールとして報告」を積極的に活用する:受信した偽メールを、お使いのメールソフトの「迷惑メールとして報告」または「フィッシング詐欺を報告」ボタンで処理しましょう。この操作を繰り返すことで、メールサービスのAIが学習し、類似のメールが自動でブロックされる精度が向上します。
- 差出人ドメイン単位で拒否する:明らかにAmazonとは無関係な海外のドメイン(例:@xyz.net、@123.com)から繰り返し送られてくる場合は、そのドメイン(@以降の部分)全体からのメールを受信拒否する設定が非常に効果的です。
- 特定のキーワードでフィルタリングする:「お支払い方法が承認されません」「アカウントがロックされました」など、迷惑メールで頻繁に使われる典型的なフレーズをキーワードとしてフィルター設定し、該当するメールが直接受信トレイに届かないように設定するのも一つの手です。
具体的な設定方法は、ご利用になっているメールサービスや携帯キャリアによって異なりますので、各サービスの公式ヘルプページやサポートサイトをご参照ください。
これらの対策を複数組み合わせることで、あなたの目に触れる迷惑メールの数を大幅に減らすことができます。
しつこい迷惑メールの対処法とは
各種フィルター設定を駆使しても、攻撃者は次々と新しい送信元メールアドレスや、巧妙に言葉を変えた件名・本文を使って攻撃を仕掛けてくるため、迷惑メールを完全に根絶するのは難しいのが現状です。
しつこい迷惑メールに対する最も効果的で、かつ根本的な対処法は、精神論に聞こえるかもしれませんが「徹底的に無視し、一切反応しない」ことです。
迷惑メールに対して何らかのアクション(メールを開封する、返信する、「配信停止はこちら」といったリンクをクリックするなど)を起こすことは、「このメールアドレスは現在アクティブに使われています」と攻撃者にわざわざ教えてしまうことになり、結果としてさらに多くの迷惑メールを呼び寄せる原因になりかねません。
あなたのメールアドレスが「反応のある有効なリスト」として、攻撃者の間で高値で売買されてしまうリスクすらあります。

加えて、より強固な技術的対策として総合セキュリティソフトの導入も非常に有効です。多くの市販セキュリティソフトには、高精度な迷惑メール対策機能はもちろん、危険なウェブサイトへのアクセスを未然に防ぐフィッシング対策機能が標準で搭載されています。
これにより、万が一騙されて偽サイトへのリンクをクリックしてしまった場合でも、ブラウザレベルでアクセスをブロックし、被害を水際で防げる可能性が高まります。
Amazonの自動配信メールを止めたい場合
ここまでは悪意のある詐欺メールについて重点的に解説してきましたが、中にはAmazonから公式に送られてくる正規のプロモーションメール(タイムセールのおすすめ、新商品の案内、関連商品のおすすめなど)の配信頻度が多く、これを止めたい、あるいは減らしたいと考えている方もいるでしょう。
これらのマーケティング関連のメールは、詐欺メールとは全く異なり、Amazon公式サイトからご自身で簡単に配信停止(または内容の選択)手続きが可能です。
正規のメールの末尾に記載されている配信停止リンクは安全ですが、万が一の偽メールとの見分けに自信がない場合は、以下の公式サイトから直接設定を変更する手順をお勧めします。
Amazon公式Eメール配信停止(設定変更)の手順
- Amazon公式サイトにご自身のアカウントでログインし、「アカウントサービス」にアクセスします。
- 「Eメールとメッセージ」の項目内にある「コミュニケーション設定」または「Eメール配信設定」といったリンクを選択します。
- プロモーションEメールのカテゴリー一覧が表示されるので、配信を希望しないメールの種類のチェックを外したり、「すべてのプロモーションEメールを希望しない」を選択したりして、最後に設定を保存します。

不要なプロモーションメールの受信を整理することで、本当に重要なメールが埋もれてしまうのを防ぎ、万が一その中に詐欺メールが紛れ込んできた際にも、より気づきやすくなるという副次的なメリットも期待できます。
安全なAmazon 自動配信 メールの見極め方
この記事で解説してきた内容を総括します。インターネットショッピングの代表格であるAmazonを安全に利用し、日々巧妙化するフィッシング詐欺の被害に遭わないためには、以下のポイントを常に意識し、習慣化することが極めて重要です。
ポイント
- Amazonからのメールが届いたらまず詐欺を疑うという心構えを持つ
- メール本文中のリンクや添付ファイルは決して安易に開かない
- 差出人のメールアドレスがAmazon公式のドメイン(@amazon.co.jp等)かを確認する
- 不自然な日本語の言い回しや明らかな誤字脱字がないか注意深くチェックする
- 個人情報を入力する前にはブラウザのアドレスバーでURLが公式サイトか必ず確認する
- 最も確実で安全な方法は公式サイトのメッセージセンターを直接確認すること
- メッセージセンターに該当するメッセージの履歴がなければ100%偽物と断定する
- 身に覚えのない注文や請求は公式サイトの注文履歴で事実確認を行う
- SMS(ショートメール)での支払い要求やアカウント更新依頼はまず詐欺を疑う
- Amazonのアカウントには他のサービスとは異なる推測されにくい複雑なパスワードを設定する
- セキュリティ強化のため可能であれば2段階認証を必ず有効化する
- 万が一情報を入力してしまったら速やかにパスワード変更やカード会社へ連絡する
- しつこい迷惑メールは各種フィルター機能を活用し開封せずに徹底的に無視する
- より強固な防御策として総合セキュリティソフトの導入を検討する
- 正規のプロモーションメールは公式サイトのアカウントサービスからいつでも配信停止できる
※クリックするとAmazonプライム公式サイトに飛びます
※期間内に解約すると料金はかかりません。